ミュージック バンク

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感性に訴えてきた楽曲を、ちゃんさきセレクションでお送りする音楽ブログ。独断と偏見で綴っています。

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CY8ERの「ごーしゅー!」から感じた、苺りなはむの想い

「ごーしゅー!」と初めて出逢った日

ヒーリングミュージックとEDMが掛け合わさったようなサウンドが轟く――。

今年の2月11日、イベント・東京ぴこぴこフェスに出演していたCY8ER。間のMCを挟んですぐ披露してくれたのは、「ごーしゅー!」だった。

イントロから凄まじく湧き上がるフロア。そして、満面の笑みを浮かべるサバイ族(※ファンの呼称)の期待に応えるかのように、一人ひとりのメンバーはそれぞれの個性が際立つパフォーマンスで魅了していく。

歌声もダンスもキュートに魅せる苺りなはむ(以下、りなはむ)。そんな彼女だが、その眼差しには熱い魂を感じずにはいられない。小犬丸ぽちは、元気いっぱいに楽しさを全力で表現。ふわふわした雰囲気が魅力のましろは、とびっきりのスマイルを見せたかと思いきや、今度は真剣な顔つきで歌うなど、ギャップで観客の心を掴んでいく。

さらに、切れ味の良いダンスで観るものをクールに魅了する病夢やみい。そして、美しく伸びやかな歌声を持ち、一つひとつのポージングが抜群に決まっている藤城アンナの“世間を騒がすガチマジアイドル”5人による全力パフォーマンスには、どこか突き動かされるものがあった。

筆者は「マイライフ」や「コクハクワープ」、「サマー」などの楽曲を好んで聴いていたものの、恥ずかしながら「ごーしゅー!」は知らなかった。しかし、なぜだろう。この日初めて聴くはずの「ごーしゅー!」に、なぜだか心が揺さぶられた。同時に、不思議と懐かしさを覚えたことが未だに忘れられずにいる。

今回はそんな「ごーしゅー!」について、自由に語っていきたい。

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終わり始まり

「ごーしゅー!」との出逢いからおよそ4ヶ月が経った5月31日、ついに同曲がデジタルリリースされた。

ごーしゅー!

ごーしゅー!

  • CY8ER
  • エレクトロニック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

知らなかったのだが、この曲。どうやらCY8ERの前身ユニット・BPM15Qのときからの楽曲らしい。そして、5年前の今日がそのBPM15Qの結成日。さらには、本日。BPM15Qが当時よく使っていたライブハウス・渋谷Glad閉店当日のイベントに出演し、一夜限りの復活を遂げていた。

「ごーしゅー!」で描かれているのは、始まりを感じさせる歌詞だ。「GO shoot! 1!2!3!で行くぜ 準備OK?」「それじゃ行きますぜ もっと気張って アツく燃え上がってGO」「豪快 START DASH をキメて 叫びまくって 全部吹き飛ばせ」「せーのみんなで ガンギマってこーぜ」などと初っ端から飛ばしている。

BPM15Qの始まり。BPM15Qとして刻んだ新たな1ページ。そんな意味が5月31日という日にあるからこそ、始まりを感じさせる歌詞が印象的な「ごーしゅー!」をこの日にデジタル配信したかったのだと思うのだ。それほどまでにりなはむにとって5月31日という日は、きっと思い入れの深い1日なのだと思う。

苺りなはむの想い

また、今回のジャケット写真にも注目してほしい。ここにはりなはむの強い想いが込められているように感じた。

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「ごーしゅー!」では、メンバーが縦一列に並ぶフォーメーションを作るところから曲がスタートする。このジャケ写はそんな様子を表現したように感じるのだが、腕の本数をよく見てほしいのだ。

腕は12本。現メンバーは5人のため、本来なら10本のはずだ。

しかし、CY8ERには6人だった時代がある。りなはむがBPM15Q時代のことも大切に想っていることを考えると、これは元メンバー・なぁたんコロ虫の腕の本数も含み、その頃のCY8ERのことも大切に想っていることを表現しているようにも感じるのではないだろうか。また、この2本ぶんはサバイ族の腕という考え方もできるだろう。

そして、太極が描かれていることにも注目してほしい。宇宙の根源や物事の始まりを意味するこの模様が描かれているからには、やはり何か特別な想いを感じさせるものがあるように思う。

CY8ERはきっと、これまでの歴史を受け入れ、大切に想っているからこそ、“最強”なのではないだろうか。彼女たちはこれからも良い意味で世間を騒がせていくに違いない。

【Devil ANTHEM.『Hang Out With Sound』】デビアンが奏でる“2020楽曲”の音色

新型コロナウイルスの影響で、世の中はいま転換期を迎えていると思っている。

これまでのやり方を見直している人もいれば、新たなものに挑戦する人も出てきた。そんな今の世の中を見ていると、やはり“無常”という言葉が刺さるのではないだろうか。

そして、そんな“無常”なもののひとつに音楽も挙げられるだろう。

 

例えば、ASIAN KUNG-FU GENERATION(通称:アジカン)の「Re:Re: (2016)」。2004年にリリースされた「Re:Re:」から12年後に再度レコーディングされた楽曲のうちのひとつだ。12年前のものよりイントロが伸び、何度も繰り返されるギターリフはクセになるだろう。このように、中には数年の時を経て、アップデートされる楽曲もある。

また、中には岡崎体育の「Explain」のように、目標を達成して封印される楽曲もある。かねてから同曲で「いつかはさいたまスーパーアリーナで口パクやってやるんだ絶対」と歌っていた岡崎体育は、その夢を叶えた2019年6月9日、その日の公演で同曲を封印すると語っていた。

 

おんなじように、Devil ANTHEM.(通称:デビアン)の楽曲もまた“無常”だと感じた。ミニアルバム『Hang Out With Sound』の配信盤、A盤、B盤、それぞれのボーナストラックには現在のメンバーにより再度レコーディングされた「Fever(2020 ver.)」、「EMOTIONAL(2020 ver.)」、「あなたにANTHEM(2020 ver.)」の3曲が収録されている。

今回は、そんな“今”のデビアンに迫りながら、3曲の魅力をそれぞれ紹介していきたい。

「Fever(2020 ver.)」

2017年にもリリースされている人気曲「Fever」の“2020楽曲”は、“音”に注目してほしい。

Fever(2020 ver.)

Fever(2020 ver.)

  • Devil ANTHEM.
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

3年前にリリースされたものとおんなじエレクトロポップなハードコア楽曲であることに変わりはないが、音はシャープになり、メリハリのあるドンシャリサウンドとなっているように感じる。また、以前のものより広がりのあるサウンドとなっているのがハッキリと分かるだろう。

今回のアルバムでは、『Hang Out With Sound』というタイトルを打ち出しているように、この曲を通じて“音と一緒に遊んでほしい”という想いが強く感じられた。毎回、最高、そして最響の音質を追求しているデビアンならではのこだわりが詰まった1曲と言っても過言ではないだろう。

「EMOTIONAL(2020 ver.)」

続く「EMOTIONAL」は、2017年と2019年にもリリースされている。この曲のポイントは、“不変的な変化”にあると思うのだ。

EMOTIONAL

EMOTIONAL

  • Devil ANTHEM.
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

2017年のものと“2020楽曲”で比較してみても、歌声や音質に明確な変化が感じられないように思った。また、2017年は異なるものの、2018年に水野瞳(以下、あきらちゃん)が加入してから、デビアンは現体制で活動している。そんなデビアンだからこそ、その変化していない“核”となるものに注目してほしかったのではないだろうか。

例えば、それは“想い”の部分にあると思う。メンバーたちは以前、よく「日々、最高を更新する」といった言葉を口にしていた。これは、メンバーだけでなくスタッフにも共通している想いとのことだが、デビアンチームが一人ひとりおんなじ方向性を向いているからこそ、いま彼女たちが活動を通して放っている“力”には目が離せないものがあるのだろう。

「あなたにANTHEM(2020 ver.)」

2015年、2017年にもリリースされている「あなたにANTHEM」の“2020楽曲”は、歌詞と歌声に耳を傾けてほしい。

あなたにANTHEM

あなたにANTHEM

  • Devil ANTHEM.
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

2017年のものでは、最初のほうでメンバーが口々に「あーもう朝だー」「ねーまだ眠いよねー」などと話す模様が収録されているが、“2020楽曲”ではそこの歌詞の部分が綺麗さっぱり消え去っている。そんな様子からは、現実を受け入れ、進んでいくような、一歩大人になったデビアンが感じられるだろう。

また、メンバーの成長っぷりは、声量にも表れている。2017年のものと比較してみると、確実にバックミュージックの音量が大きくなっているものの、メンバーの声量はそれに負けていない。

歌声も、これまでの可愛らしいものとは一変。ハキハキとした抑揚のある歌い方に変わっており、より気持ちが伝わってきやすい楽曲へと変貌を遂げていた。

感想

『Hang Out With Sound』は、デビアンの“2020年”の魅力を最大限に引き出したミニアルバムのように感じた。

ライブではメンバーのパフォーマンスや表情にフォーカスしがちだが、たまには音源だけをじっくり聴き入ることで、見えてくるものもあるように思う。

今回は再レコーディングされた楽曲のみをピックアップしたが、ぜひリード曲「絆という羽」を筆頭とするナンバーも聴いてみてほしい。

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【RPG好きな君へ】“ゲーム愛”がほとばしっている、“ゲーマー魂”あふれる楽曲はコレだ

外出自粛期間中の今、おうち時間をどう過ごしているだろうか。

自宅ライブやオンライン飲み会を愉しんでいる人、お菓子作りに挑戦している人、ひたすら本や漫画を読んでいる人など、さまざまな過ごし方をしている人がいるだろう。

そして中には「僕おうちに篭もってゲーム」と、水曜日のカンパネラの「桃太郎」のように、ゲームに明け暮れている日々を送っている人もいると思う。ゲーム三昧の生活に少し飽きてきた人もいるかもしれない。この記事は、そんな君にうってつけだ。ゲームをこよなく愛している君にこそ読んでもらいたいのだ。

今回は音楽好きだけでなく、ゲーマーな君にも興味を持ってもらえそうな“ゲーマー魂”がひしひしと伝わってくる楽曲をピックアップしてみた。ゲームと言ってもさまざまなものがあると思うが、RPGが好きな君には特に関心を持ってもらえるのではないだろうか。

曲はボカロやバンドなど、バラエティに富んだ楽曲陣を揃えたつもりでいる。ジャンルがバラバラだからこそ、その中から気に入ってもらえる曲もあるのではないだろうかと思っている。

鏡音リン鏡音レン「リモコン」

ゲームを遊ぶ上で、まずは基本操作を身につけておく必要がある。

この記事はゲーマーな君に向けて書いているものの、もしかしたらゲームをあまり遊んだことのない人も興味本位で読んでくれているかもしれないと思うのだ。そんな君にも理解してもらえるよう、最初に鏡音リン・レンの「リモコン」でウォームアップしていこう。

ゲーマーな君は操作方法を復習する感覚で、ゲーム初心者な君は気軽に学んでいく感覚でこの曲を聴いてみてほしい。

リモコン (feat. 鏡音リン&鏡音レン)

リモコン (feat. 鏡音リン&鏡音レン)

  • Wonderful★opportunity!
  • ポップ
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

ゲームによって使うキーは多少変わるものの、この曲ではRPGを遊ぶにあたり必要な操作がだいたい描かれている。

例えば、曲中には「L R L R stop & dash & up & talk」という歌詞が登場する。おそらくゲーマーな君にはピンとくる表現だと思うが、左右(L R)に移動して、立ち止まった(stop)かと思いきや、駆け足で進み(dash)、梯子か何かを登り(up)、村人や仲間と話す(talk)ことは、RPGで遊ぶ上では欠かせないだろう。

村人からはストーリーを進めるためのヒントが与えられる他、キャラクターを成長させることのできるクエストも貰えるため、意外にも無くてはならない存在だと思っている。また、中にはパーティーを編成することで進行できるグループクエストも存在するため、仲間とまめにコミュニケーションを図ることも大切だ。

さらに、敵を倒す上で自分なりの“最強コマンド”を身につけることも求められるだろう。それは技を繰り出すことだけでない。敵からの攻撃をかわすことも重要なのだ。そして、それは「Up side down A B A B B A B A 左 右」というフレーズで描かれているように感じた。

ひとまず、これらの基本操作だけ押さえておいてほしい。その上で続く“本編”に進んでもらえたら、きっとより愉しんでもらえると思うのだ。ゲームを遊んでいる感覚で読んでみてほしい。

鏡音リン鏡音レン「しんでしまうとはなさけない!」

RPGの愉しさ――それは何といっても、自分のキャラクターを育てていくことにあるのではないだろうか。

敵を倒して得た“経験値”を、時間を掛けて積み上げていく。そしてやっとレベルを上げることができると、キャラクターのHP(体力)やMP(魔力)、スキル(技)などのステータス(能力値)を自分好みに強化することができる。また、一定レベルに到達するたびに、身に付けられる装備アイテムも増えてくるだろう。

そこにRPGの醍醐味があるように思っているのだが、鏡音リン・レンの「しんでしまうとはなさけない!」でも、そんなゲームのおもしろさを描いている。

しんでしまうとはなさけない!

しんでしまうとはなさけない!

  • WONDERFUL★OPPORTUNITY!
  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

王様に命じられて、さらわれてしまった姫を救出しに行く“勇者”の姿が描かれている同曲。“勇者”とはいえ、まだ駆け出しの身であるため、弱いのだ。そんな“勇者”なのだが、1曲を通じて少しずつ成長していく様子が感じられるだろう。

曲の最初のほうで描かれているのは、まだゲームを始めたばかりの“勇者”の姿だ。王様から「さぁ、その宝箱の中身とこのなけなしの金で旅立って 仲間を探して化けもん倒して・・」「とにかく困ったら町の人々に話しかけようぜ?」と命じられるのだが、このフレーズからは、まだ“勇者”が右も左もよく分かっていない、駆け出しの身であることが分かるだろう。

さらには途中、パーティーが全滅してしまう。しかし、王様から「経験値 経験値 経験値 積んで もっと屈強な仲間探したまえ!」「次のレベルになるには あと1000ポイントのけいけんが さらにはもっと自己主張が必要じゃな くじけるな OK?」と励まされることで、“勇者”が魔法使いや僧侶などの仲間とともに奮起する様子も描かれている。

パーティーは少しずつ強くなってきているものの、最終的に“勇者”は「僕は勇者じゃありません。むしろ王が勇者だと思いまーす!」と逃げてしまう。ある意味、“勇者”だと思うのだが、難易度の高いステージをクリアできたときのうれしさと言ったらない。

この“勇者”が浸ることのできなかった深い達成感を、ぜひ君には味わってほしいと思う。そして、“まことの勇者”になってほしい。

BABYMETAL「↑↓←→BBAB」

“真のゲーマー”を聞かれたら、君はどのように答えるだろうか。ゲームが大好きな人、または1日中ゲームに熱中している人を思い浮かべる人がいるかもしれない。あるいは、高橋名人のようなプロゲーマーの名前を挙げる人もいるだろう。

筆者は、何度負けようとも、めげずに挑戦し続けるゲーマーこそが“真のゲーマー”だと思っているのだが、それはBABYMETALの「↑↓←→BBAB」でも描かれているように感じた。

↑↓←→BBAB

↑↓←→BBAB

  • BABYMETAL
  • メタル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

曲名の「↑↓←→BBAB」は一見、隠しコマンドの一種であるコナミコマンド上上下下左右左右BA」のように見えるかもしれない。ただ、よく見てみると、そこからさらに派生したものとなっており、BABYMETALだけの“最強コマンド”となっているのが分かるだろう。

そんな曲名からは既にゲームに対する愛情が伝わってくるが、ライフポイントがゼロになったときにスクリーンに表示されるあのセリフ「Game Over or Continue?」で始まる歌詞からもまた、“ゲーム愛”が感じられるのではないだろうか。ここで彼女たちが選ぶのは「Continue」の一択だ。

その後、展開される彼女たちの“ゲーマー魂”は凄まじく、「Don't give up もうすぐさ Save Point」「High Score 決めるぜ My Turn」「弱い敵 強い敵 最強敵 すべて倒すぜ」「ピヨって潰されて それでもまた立ち上がるぜ ワンナップ!」などの歌詞から、彼女たちの熱いスピリットを感じることができた。

これらからは、彼女たちがゲームに白熱している様子が伝わってくるだけでなく、BABYMETALが決して諦めない不屈の精神を持っていることが分かるだろう。

またBABYMETALなら、先ほどのゲームの“まことの勇者”になれると思っている。彼女たちは、きっとゲームのおもしろさを理解していると思うのだ。そして、おそらくゲーマーな君は、この曲に共感してもらえるのではないだろうか。

AAA「GAME OVER?」

決して挫けずに挑み続ける。そんな“真のゲーマー”が描かれている、不撓不屈の精神を感じられるアーティストの楽曲は他にもある。

AAAの「GAME OVER?」もまた、そんな楽曲のうちのひとつだ。かつて「ぷよぷよ!!エスト」のCMソングに起用されていたこともあり、聴いたことのある人も多いのではないだろうか。

GAME OVER?

GAME OVER?

  • AAA
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

「Game Over?」という問いかけからスタートするこの曲。ゲーマーな君にとってみれば、これは反語表現だろう。「ここで終わるわけないよね?」「もちろん、Continueするよね?」という表現に見えるに違いない。そして、AAAが選ぶのもまた「Continue」だ。

その後、「Loading...」や「Push the start」の文字がスクリーンに表示される様子が曲中に描かれており、「目の前モンスターがたくさん」「R U ready for the game?」「一丁やらかすか さぁ 今こそ君が闘う番」と彼らのファイティングスピリットに火がついたように感じられる。

また、AAAは「Never Over We'll never give up」「0になるthrill乗りこなせ」、「Never Over We'll never give up」「0になる快感を楽しめ」とも歌っており、HPが0になったときほど燃えているのが伝わってくるだろう。

一見、マイナスに感じられることをチャンスだと捉えて、前に進む原動力へと変えてしまうAAAの不屈の精神は、“真のゲーマー”そのもののように思う。あの“勇者”にこそ伝えたい考え方だ。

そして、AAAがそんな熱いスピリットを持っているからこそ、彼らは来年から入る活動休止期間をプラスな力に変えて、再び戻ってきてくれるのではないだろうかと思っている。AAAとしての活動で選ぶのもまた「Continue」であってほしい。

sumikaふっかつのじゅもん

そんな彼らの再開を願う意味も込めて、最後にsumikaの「ふっかつのじゅもん」を唱えたい。

曲名から、パスワードを入れて「Continue」できる「ドラゴンクエスト」の“復活の呪文”を想起した人もいると思うが、“ゲーム愛”が散りばめられた歌詞も、きっと君の心をくすぐるものがあると思っている。

ふっかつのじゅもん

ふっかつのじゅもん

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曲中に描かれているのは、“まことの勇者”の姿だ。「毒喰らってしまっても 堪えて 光差す方 手の鳴る方へ」「矢が刺さってしまっても 堪えて 強引にだって進んでいく」という歌詞からは、どんなにダメージを受けても、逃げずに立ち向かっていく“まことの勇者”の様子が想像できるのではないだろうか。

そしてこの“まことの勇者”は、モンスターだらけの世界の中でひとりぼっちで戦っている。彼は、賢者や魔法使い、戦士や盗賊などの仲間と戦う日々を信じて、自分の信じる道を一心不乱に突き進んでいるのだ。

そんな不屈の精神を持った“まことの勇者”は、最後に錆びていた剣が光り出すという不思議な現象を体験することとなる。きっと彼にとっての“最強コマンド”は自分を信じることだったのではないだろうか。

“まことの勇者”は、逆境を力に変えながら奮闘したり、明るい未来を信じることで、きっと見える世界が変わったのだと思っている。今こそ、彼のような熱いスピリットを現実でも発揮するときなのではないだろうか。

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お題「#おうち時間

BABYMETAL、RADWIMPS、KANA-BOON…アーティスト6組で表す、時間に追われている人の1日

時間厳守。それは日本にいる限り、つきまとう問題だと思っている。

“時間を守ることが美徳”とされている日本の文化

日本は時間に厳格な国だと思う。日本で暮らしている限り、日々、嫌でも時間を意識せざるを得ないだろう。

例えば、遅刻なんてしたものなら大変だ。学校では、教室の後ろに立たされることになってしまったり、そもそも講義が受けられなかったりするのではないだろうか。会社では、社内外の信頼を失うことになりかねない。日本では、時間を守れないことは“恥”なのだ。

そんな時間厳守が“当たり前”とされている日本では、常に時間に追われている人がいるのも珍しくない。彼らはとにかく間に合わせようと必死なのだ。

今回は、そんな時間に追われている人たちの1日を音楽で表現してみようと思う。せわしない日々を送っている人には、きっと共感してもらえるのではないだろうか。

【朝】BABYMETAL「ド・キ・ド・キ☆モーニング

「リンッリンッリンッ! おはようWake Up ド・キ・ド・キ☆モーニング」といったアラーム音が鳴り響いているようなフレーズからスタートする、BABYMETALの「ド・キ・ド・キ☆モーニング」。この瞬間から、既に時間との戦いは始まっているのだ――。

ド・キ・ド・キ☆モーニング

ド・キ・ド・キ☆モーニング

  • BABYMETAL
  • メタル
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何度も繰り返される「あっち?こっち?そっち?どっち?」「Which?ちょっち?ウォッチ 今何時?」といった歌詞からは、慌てふためいている様子が伝わってくるだろう。さらにサビでは「お・ね・が・い! チョ待って!チョ待って!」と繰り返し懇願しているが、時間は残酷にも待ってくれない。

その後、間に合ったのかは定かではないが、第一関門が朝にあるという人は少なからずいると思っている。

【日中】RADWIMPS「アメノヒニキク」

あいにく、この日は雨だったようだ。雨の日には電車が遅延しやすいこともあり、まだまだ油断は禁物だ。

RADWIMPSの「アメノヒニキク」は、そんな心が休まらない人の心境を表現しているような1曲だと思っている。

アメノヒニキク

アメノヒニキク

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歌詞とサウンドで雨の降り始めを表現したような前半パートが終わると、後半の“どしゃぶり”パートへと突入するのだが、その後半での心理状況に注目してほしい。日中も焦燥感に苛まれている様子が伝わってくるのだ。

「次の哀しみは何時何分? それまでにそれまでに」「次の幸せは何時何分? それまではそれまでは(それまでは×3)」、「次の裏切りは何時何分? それまでにそれまでに」「次の箱舟は何時何分? それまではそれまでは(それまでは×7)」と歌詞からは、心に余裕がないことが分かるだろう。

そして、しまいには「ザンザカザンと さぁさほら降れ降れ」とやけくそだ。しかし、同時に「なんだからしくないな泪目だね」「ザンザカザンと さぁ なんだらかしくない」と、いつもの自分らしさが出せていないことに対して、悔しさを感じているようでもある。

このように、時間に追われて心にゆとりがなくなっている人は多いように思う。

【夕方】KANA-BOON「1.2. step to you」

その後も、まだ時間に追われているようだ。KANA-BOONの「1.2. step to you」では、夕方になっても時間と戦っていることが分かるのではないだろうか。

1.2. step to you

1.2. step to you

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冒頭の「坂を登ればあと何メートル」「君の家まであと何メートル」「見慣れた景色あと何メートル」というフレーズや、「夕日が沈み、あと何十分」といった歌詞からは、未だに焦燥感に駆られている様子が伝わってくるだろう。

同曲では、時間が経つにつれ、記憶が薄れていってしまうことについて嘆いており、忘却してしまうことを食い止めようと、時間と懸命に戦っている。

時間を戻したくて必死な気持ちが伝わってくる「戻れ、戻れ、1.2. step to you」のリフレインは、まるで締切に追われている人たちの心境を描いているようだ。

【夜】サカナクション「夜の踊り子」

夕日が出ていたとはいえ、まだ雨は上がったばかり。夜になっても、何らかの問題から逃げたくなっている姿が描写されている曲がある。サカナクションの「夜の踊り子」だ。

夜の踊り子

夜の踊り子

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曲中には「忘れたふりして 夜に逃げただけ」「聞こえたふりして 夜に逃げただけ」という歌詞が登場するが、最終的には「今」と戦う姿が描かれている。ここで戦っているのは、おそらく“時間のない自分”だと思う。本当は時間からではなく、そんな余裕のない今の自分自身から逃げたいのではないだろうか。

そして、注目してほしいのが、時間の捉え方にやや変化が生じていることだ。これまでは時間に追われるあまり、心にゆとりがなく、ややネガティブに物事を捉えがちだったと思う。しかし、ここに来て、少し楽観的に考えることができるようになっている。

この曲では「行けるよ 行けるよ」「遠くへ行こうとしてる」「イメージしよう イメージしよう」「自分が思う方へ」、「今泣いて何年か後の自分」「笑っていたいだろう」などと歌っている。この箇所からは、未来で笑うために、今つらくても頑張りたいという熱い想いが伝わってくるのではないだろうか。

時間に追われている“今”ではなく、心にゆとりができている“未来”を想像しながら取り組むことで、見える世界は少しずつ変わってくるのかもしれない。

【夜中】フレデリック「オワラセナイト」

とはいえ、非情にも進んでいくのが時間だ。刻々と時は流れ、ついに夜中に突入してしまう。そんな時に聴きたいのが、フレデリックの「オワラセナイト」だ。この頃には再び余裕のない姿に戻っていることが分かるだろう。

オワラセナイト

オワラセナイト

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「終わらせないと」と「間に合わないよ」のリフレインは、締切に追われて切羽詰まっている状況にいる人なら、きっと共感できるのではないだろうか。「後の祭り」になってしまう前に終わらせる必要があるのだ。

また、「終わらせないと 終電感情戦外回りに間に合わないよ」といった歌詞は、おそらく激務と言われている業界へ一度でも飛び込んだことのある人なら分かるだろう。終電を逃すとタクシー帰り、または始発を待って帰るという展開が待っているはずだ。だからこそ、さっさと終わらせたいのではないだろうか。

【夜明け】パスピエ「REM」

なんとか締切までに仕事を終わらせることができて家に帰れたとしても、頭が活性化してしまって眠れない。そんな日はないだろうか。

パスピエの「REM」では、気分が高揚するあまり、眠ることができていない姿が描かれている。

REM

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同曲では、新聞配達員のことが気になっているあまり眠ることができていない様子が描写されているのだが、「切羽詰まってる 午前三時 午前三時」や「まじ極まってる そろそろ四時 そろそろ四時」というフレーズからは、眠れないまま時間が過ぎ行くことに焦燥感を募っている姿が伝わってくる。そして、こういう人は意外にも多いのではないだろうか。

感想

時間の問題は、やはり日本にいる限りつきものだと思う。時間に追われるあまり、心に余裕がなくなってしまったり、時間に追われることがストレスとなって睡眠障害に悩んでいたりする人は少なくない。

筆者も時間に追われる日々を送っているのだが、まだ心にゆとりがないように感じている。作業のスピードを早めることはもちろん、無駄を省きながら、なんとか効率的に作業する仕事術を身につけたいものだ。

心に余裕ができているポジティブな未来をイメージしながら、これからも踏ん張っていきたい。

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BABYMETALが灯し続ける“希望の光”

はじめに

新型コロナウイルスの影響で、数々のライブやイベントが中止や延期を発表している。

感染拡大防止のために求められている、不要不急の外出、および密閉空間・密集場所・密接場面の「3つの“密”」の回避は、やはりエンターテインメント業界にとって痛手が大きいだろう。

しかし、そんな中でも、世の中に“希望の光”を灯そうと奮闘しているアーティストがいる。

打首獄門同好会は無観客ライブを実施し、Twitterのトレンドで彼らの名がトップに躍り出るほどの大成功を遂げていた。

サカナクションは、彼らにとって初となるライブ映像作品「SAKANAQUARIUM 2010」や、初めて6.1chサラウンドを導入した「SAKANAQUARIUM 2013」などを次々と配信しており、こうしたライブ映像は毎週土曜日よる21時から自宅で愉しむことができる。

また、星野源は楽曲「うちで踊ろう」を自身のInstagramで公開。その後、三浦大知香取慎吾岡崎体育などのアーティスト、高畑充希渡辺直美などの芸能人、さらにはハローキティガチャピンなどのキャラクターもこの曲のコラボ動画を発表し、大きな反響を呼んでいる。

そしてBABYMETALも、世の中を音楽で活気づけようとしているアーティストのうちの1組である。

STAY HOME, STAY METAL

4月8日。「LET'S MOSH'SH AT HOME!」という文言とともに突如更新されたBABYMETALのTwitterには、2枚の画像が添付されていた。

「STAY HOME, STAY METAL」と書かれたものと、東京ドーム公演時のライブ映像がYouTubeで観ることのできるという告知画像だ。

2日間に渡り開催された同公演。初日の「RED NIGHT」と2日目の「BLACK NIGHT」でひとつの物語が構成されており、1stアルバム『BABYMETAL』と2ndアルバム『METAL RESISTANCE』収録曲を被りなしで全て披露するという圧巻のライブを行っている。

それにしても、なぜBABYMETALはこのタイミングに東京ドーム公演のライブ映像を配信したのだろうか。

それは音楽を通じて世の中を元気づけたいから、という想いももちろんあるだろう。しかし、それよりも感じたのは、同ライブで展開されている物語が今のご時世と重なっているように思ったことだ。このストーリーに込められたメッセージをいま人々に伝えたかったからこそ、このライブ映像を配信することに決めたのだと思う。

東京ドーム公演のストーリーに感じた想い

2日目が具体的なストーリーを説明しているように感じたのに対し、初日は物語の大枠を伝えているように思った。

初日の「RED NIGHT」では、BABYMETALがダークサイド(闇の世界)に導かれていたものの、やがてダークサイドとライトサイド(光の世界)の両方に通じる覚醒が起こったことが途中の紙芝居(※アニメーション動画の通称)で説明されている。

そして、迎えた翌日の「BLACK NIGHT」。「己の過去を乗り越えることによって、新たな伝説が生まれるのだ」という紙芝居後、展開されるストーリーに今伝えたいメッセージがふんだんに詰め込まれているように思う。

“魔物”を飼いならす必要性

例えば途中の紙芝居で、“怒り”について触れているシーンがある。「“怒り”――それは時として強靭かつ強大な炎へと豹変し、この世の全てを焼き尽くす魔物である」というナレーションが流れる場面だ。

さまざまな自粛が相次いでいる今、苛立ちや不満などのストレスに押しつぶされている人は少なくない。それに伴い、家庭内暴力や虐待などの被害も増加しているそうだ。また、SNSでは否定や批判などで誰かを攻撃している人をよく見かけるようになった。“怒り”は、本当に“魔物”なのかもしれない。

この状況が続くとどうなるのだろうか。紙芝居では「神は人間が抱くその怒りを、心の奥底へと沈め封印した」「神の怒りは強大な嵐を巻き起こし、この世の全てを洗い流した」と続く。深夜に起きた関東地方での地震は、もしかしたら“神の怒り”なのかもしれない、とさえ思えてくる。

しかし「だが、止まない雨はない」と、紙芝居では言っている。「やがて嵐は過ぎ去り、絶望の先に見えた一筋の光が我々を導いてくれた」「EL・DO・RA・DOへとたどり着くのだった」と、未来では明るい展開が待ち受けていることを語り掛けているのだ。

こみ上げてきた“怒り”をぶつけ合っても、良いものはきっと何も生まれない。それに、新型コロナウイルスも時間は掛かれど、必ず収まるだろう。だからこそ、今私たちにできることは、結束することなのではないだろうか。

もちろんそれは、思い遣りを持って人に接することでもある。それだけでなく、星野源から素敵な音楽の輪が広まっていったように、今こそ音楽などのエンターテインメント作品で、笑顔の輪を広げていくことが大切だとも思っている。

“輪”で広げる、幸せの連鎖

さらに「なぜ人は傷つけ合うの?」「誰のために傷つけ合うの?」という問いかけから始まった「イジメ、ダメ、ゼッタイ」歌唱前の紙芝居も、今伝えたいメッセージであるように感じた。

その後は「一人一人は小さな存在かもしれないけれど、心と心が繋がれば、やがて大きなひとつになる」「本当の勇気を見せてくれたら、この世界を変えることができるよ」と紙芝居で一人ひとりの心へ畳みかけている。

BABYMETALがここで言っていた“本当の勇気”。それは、希望へ向かって一歩踏み出すことだと思っている。みんなの幸せを願い、それに向けて行動すること。それが今、私たちにも求められていることなのではないだろうか。

BABYMETALの中にある、“メタル細胞”

BABYMETALは「アイドルとメタルの融合」をテーマに、2010年に結成されたグループだ。

“メタル”と聞いて、社会に反抗的な人々のイメージがある、などと何らかの先入観を抱く人もきっと少なくないだろう。

しかし、BABYMETALはどうだろうか。中には「BxMxC」のような、やや攻撃的な楽曲もあるものの、彼女たちは音楽を通じて世の中に“希望の光”を灯していることが今回の記事で分かってもらえたのではないだろうか。

2016年に開催された東京ドーム公演から4年経った今でも、彼女たちは心の灯を絶やしていない。そして、彼女たちの中に存在する“メタル細胞”は、2020年10月10日から始まる「最終章」でも、決して消えることはないだろう――。

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PHOTO:METAL GALAXY WORLD TOUR IN JAPAN 幕張メッセ DAY-2のもの