ミュージック バンク

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感性に訴えてきた楽曲を、ちゃんさきセレクションでお送りする音楽ブログ。独断と偏見で綴っています。

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溢れ出る“ゲーム愛”!【PLAY ALIVE 2021:Apex Legends シーズン8】公式テーマソング「Triforce」から感じた魅力

VaVa、Yo-Sea、そしてOMSBの3人が、それぞれ“内なる力”を発揮している楽曲をリリースした。その名も「Triforce」である。

Triforce (feat. Yo-Sea & OMSB) [Arcade Mix]

Triforce (feat. Yo-Sea & OMSB) [Arcade Mix]

  • VaVa
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

トライフォース”と聞いて、『ゼルダの伝説』シリーズに登場する“あの秘宝”を思い浮かべる人もいるかもしれない。力、知恵、勇気の3つのフォースをコンプリートしたものの願いを何でも叶えるという、それである。

楽曲「Triforce」は、残念ながらそんな『ゼルダの伝説』シリーズとは関連していないものの、その歌詞には、プレイヤーの力、知恵、勇気が活きるバトルロイヤルシューティングゲーム『Apex Legends』を彷彿とさせるような遊び心のある表現があちこちに散りばめられている。

また、この曲は、eスポーツ大会『PLAY ALIVE 2021 : Apex Legends Season 08 Special Program』の公式テーマソングとして採用されていることもあり、この曲を語る上では『Apex Legends』の存在は欠かせない。

今回はそんな「Triforce」について、独断と偏見で語っていきたい。

ざっくり解説! これがバトロワ系『Apex Legends』だ!

まずは、バトロワ系『Apex Legends』についてざっくり説明していきたい。プレイしたことのない人にも理解してもらえるよう簡単に解説していくが、『Apex Legends』のファンはざっと振り返る程度に読んでみてほしい。

『Apex Legends』は、3人1組のチームとなり、それぞれのチームがチャンピオンを目指して戦うゲームとなっている。

基本的にはマップ上にランダムに落ちているアイテムや武器を拾って敵を攻撃するのだが、プレイヤーが使用するレジェンド(キャラクター)によって能力や性能が異なるといった特徴があるため、そのレジェンドの使い方もチームを勝利に導く上では大切だ。その他、移動方法や立ち回りなどの細かな動作も戦う上では重要なポイントである。

また、このゲームでは、プレイ中に味方と情報共有ができるシグナルを出すことができる。落ちているアイテムや敵の位置を知らせることができるだけでなく、自分の向かいたい場所の指示や、攻撃、防衛の意思表示も示すことが可能だ。『Apex Legends』では連携プレイが勝利に繫がるため、シグナルを出すことは欠かせない。

遊べば遊ぶほど病みつきになり、操作方法や敵の倒し方も上達する。そんな『Apex Legends』にハマる人は多く、岡崎体育関口メンディー宮脇咲良、本田翼、髙橋ひかるなど、数多くのアーティストや芸能人も魅了している。

“ゲーム愛”感じる「Triforce」

VaVa、Yo-Sea、そしてOMSBのトリオもまた、『Apex Legends』のファンである。そんな彼らの“ゲーム愛”は初っ端からあふれ出ている。

「Yo-Sea, OMSB VaVa beats」「Ever get that feeling you're not alone in a room?(これまで部屋にひとりぼっちじゃない感じがしたことある?)」といった質問から始まるのだが、ゲームで遊んでいて画面越しに人と繋がっているため、部屋にひとりきりでも寂しくないという、ゲーマーなら分かるだろう“あの感覚”について聞いているのだろう。答えはもちろん「YES」である。

そうして、その答えを待っていたかのように、VaVaらトリオは『Apex Legends』とリアルが交錯した世界へと私たちを誘っていくのである。「次元またいで 武器持つ片手 人生Auto Aimねぇから打ち負けねぇよう」「I Believe 仲間 Trio ステージじゃ銃じゃなく持つマイク俺大砲」「ひとりひとりがみんなレジェンズ」などと詞を巧みに繋いでいくのだ。

「次元またいで 武器持つ片手」とは、まさに私たちが画面越しでレジェンドを操りながら武器を手にする様子だろう。それと同時に「人生Auto Aimねぇから打ち負けねぇよう」と、攻撃があたらない人のために自動で的を定めてくれるオートエイム機能が人生には存在しないというシビアな現実も突き付ける。そんなゲームと現実が交錯した世界が見事に表現されている。

また、「I Believe 仲間 Trio」といった歌詞は、3人1組のチームとなって戦う『Apex Legends』の世界と、VaVa、Yo-Sea、OMSBの3人について信じているといった仲間の絆を掛け合わせたもの。さらに、「ひとりひとりがみんなレジェンズ」といった表現からは、『Apex Legends』のレジェンドと、偉大な人物といった意味のダブルミーニングであることが分かる。

その他、歌詞にはレジェンドのアビリティを想起させるような表現も散りばめられている。例えば、「どこまででも翔べる」といったリリックは、ゲーマーならレジェンドのひとりであるオクタンのジャンプパッドの飛距離を想像するに違いない。また、「繰り返す負け、盾を巻けばおk」といった表現は、ノックダウンされた仲間をシールドで守りながら素早く復活させることのできる、ライフラインのアビリティを連想させるような表現となっている。

コロナ禍、ダフト・パンクの解散発表……“今”に焦点を当てた「Triforce」のもうひとつの魅力

遊び心のあふれる楽曲「Triforce」だが、実はリアルな部分は“今”と密接に関連しているように感じる。

例えば「クラブにカラオケ、また遊びたいね」「人との距離が大切、ズームはしない俺」といった部分が、まさに“今”を表しているだろう。コロナ禍の今、おうちで過ごす時間が増え、クラブやカラオケなどの“密”になりやすい空間は極力避けるよう、各地でお願いされている状況だ。

さらに、“今”この瞬間にスポットを当てているように感じたのは、それだけでない。曲中にダフト・パンクの「Harder Better Faster Stronger」のフレーズ、「Work it, make it, do it, makes us」「Harder, better, faster, stronger」がそのまんま入っているのである。

Harder Better Faster Stronger

Harder Better Faster Stronger

  • provided courtesy of iTunes

ダフト・パンクが解散を発表したのは、2月22日。ちょうどその頃にレコーディングをしていたことも十分、考えられるのである。きっとVaVaらはダフト・パンクに敬意を表すために、敢えてこのフレーズを入れたのだろう。

このように、さまざまな魅力がふんだんに詰め込まれた「Triforce」。ぜひ一度、聴いてみてほしい。

Triforce feat. Yo-Sea, OMSB -Arcade Mix-

Triforce feat. Yo-Sea, OMSB -Arcade Mix-

  • 発売日: 2021/03/17
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

【Devil ANTHEM.「SS」】MVから見た、デビアンが“攻めの姿勢”を崩さない理由

3月3日にミニアルバム『SS』をリリースした、Devil ANTHEM.(通称:デビアン)。

その1曲目に収録されている表題曲「SS」では、どこか哀愁や切なさを漂わせるサウンドを挟みながら、疾走感のあるダンスミュージックに仕立てられた、抑揚のある楽曲となっている。

また、この曲で魅せるメンバーのダンスは、これまでさまざまな楽曲で魅せてきたパフォーマンスよりも速く、複雑なムーブが増えており、難易度の高さが感じられるだろう。音を乗りこなし、華麗なダンスで魅せるメンバーに圧倒された人も少なくないのではないだろうか。

そして、今回の歌詞から伝わってきたのも、止まらない姿勢だった。思えば、楽曲「VS」で戦いの姿勢を前面に押し出してからというもの、デビアンはずっと攻め続けている。彼女たちはファンと“また笑い合える瞬間”を信じて、戦っているように思うのだ。

そんなメンバーの想いは、「SS」のMVでも再現されているように感じた。

マスクを付けたメンバーが映し出されたり、“特効薬”が登場したりと、まるでコロナ禍の今を表現したようなシーンが描かれている同MV。

“特効薬”が登場するシーンでは「Deliver the potion to them.(彼らに特効薬を届けろ)」というミッションがメンバーに課される。そして、この指令をきっかけに、くるみちゃんが画面越しにいるファンに向かって、“特効薬”を投げつけるのである。

それは、コロナ禍で逢えなくなってしまったファンと、現場で“また笑い合える瞬間”を願っての咄嗟の行動とも捉えることができるだろう。または、MVを観ている人たち一人ひとりに彼女たちの“音楽”を届けることで、少しでも世の中に幸せを取り戻していきたいと願っての行動なのかもしれない。あるいは、その両方とも捉えることもできる。

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そして、この“特効薬”をよく見てみると「Never take it more than 3 times a day.(1日3回以上の服用は絶対におやめください)」などといった注意事項の他、「Take care of yourself.(ご自愛ください)」といったファンへのメッセージとも受け取れる言葉も記載されており、かなり凝っていることが分かる。

また、MVを観ている中で、気になったところがある。「AVATAR SELECT」の画面が表示されるシーンだ。

それぞれのメンバーの「STATUS」部分を見てみると、「UP」「SS」「VS」という、ミニアルバム『SS』に収録された“英語2文字シリーズ”の楽曲の他、「MP」というステータスも加わっていることが分かる。

そして、「UP」「SS」「VS」の各ステータスがMAXレベルにまで到達しているメンバーはいるものの、「MP」だけは誰もたどり着いていない。

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「MP」が満タンになっていない理由――。それはきっと、ファンからの“マジックパワー”が足りていないからではないだろうか。

コロナ禍で疎遠になってしまったファンからの“パワー”、コロナ禍で規制されている、まだいっぱいにはならないフロアからの“パワー”、デビアンの音楽を受け取ってくれる人たちからの“パワー”……。そうした“パワー”がまだまだ不十分に感じているのだと思う。

だからこそ、デビアンは止まらないのだろう。憂いを漂わせ、まだ望んでる夜明けは見えない世界から星空を見るため。雲の色はピンクな、虹色のフィルターかけたストーリーズを現実にするため。日々、最高を更新し続けることを目標にしている彼女たちは、諦め悪く、何度もコンティニューするのだと思った。

SS

SS

  • 発売日: 2021/03/03
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

【関連記事】

・ミニアルバム『SS』収録曲2曲目:「UP」

musicbank.hatenablog.com

・ミニアルバム『SS』収録曲5曲目:「VS」

musicbank.hatenablog.com

【DISH//「ルーザー」】“夢”とともに咲き誇れ、“華”の四重奏

2月24日にリリースされたばかりの、DISH//のニューアルバム『X』(読み:クロス)。このアルバムのスタートを切るのは、リード曲の「ルーザー」だ。

この曲は、さまざまな“試練(クロス)”を“渡って(クロス)”きたからこそ、生まれたような1曲となっている。そこには、一見、“不可能(X)”なことを“可能(○)”にするような、力強い意志すら感じられた。

今回は、そんな「ルーザー」について、独断と偏見で語っていきたい。

負け犬の遠吠えなんかじゃあない

“ルーザー”と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。

多くの人は、きっと“負け犬”をイメージするだろう。そして、“負け犬”は弱いだとか、可哀想だとか、やたらネガティブに捉えられがちだ。

しかし、DISH//が描いた“負け犬”は強かった。

どういうことか。詳しくは歌詞を見ていこう。

負けても折れない心

大敗ばかりも悪くない

されど宣戦布告はやめれない

手と手合わせて幸せだけ

願いたけりゃ

目瞑りな

最初に負けの描写が描かれているのは、この箇所である。夢や目標などの、“僕”が“信じるもの”を実現させるために、“爆弾発言”を掲げるも、負けてしまうのが1番だ。

「幸せだけ 願いたけりゃ 目瞑りな」といった歌詞は、“傷つく覚悟はあるのか? それくらい本気なのか?”とでも言っているようだ。まだ夢や目標が叶えられなくとも、諦めたくない、諦めないといった“僕”の真摯な想いがひしひしと伝わってくる。

信じるというチカラ

惨敗続きも悪くない

されど宣戦布告はやめれない

挑む我々の尊さよ

鳴り響けよ

歌になれ

続く2番では、“甘い言葉”や“甘い誘惑”に騙されてしまい、またしても負けてしまう“僕”の姿が描写されている。しかし、そんな中でも負けじと挑み続けるのである。

「挑む我々の尊さよ」といった歌詞は、自分たちを鼓舞しながら、これからも“宣戦布告”を続けていくといったチャレンジ精神にあふれているように感じられた。

凛としたその姿には、どこか惹かれるものがある

大敗ばかりも悪くない

それと惨敗続きも悪くない

されど散々情けをかけられる

違うな

欲しいのはそれじゃない

 

宣戦布告を致します。

僕と戦う人居ますか?

それじゃ、正しさを糺しに行こう

何度倒れようとも

最後は、このように描かれている。

負けても悪くないのは、“本気”だからこそだろう。

“負け”は決して悪いことなんかじゃあない。逃げずに立ち向かった勇気は格好いい。それに、人が何かに本気になっている姿は美しいとも思う。さらには、自分の全力を出し尽くしたことは素晴らしいことだとも思っている。

しかし、世間的に負けることは、“可哀想なこと”として捉えられがちだ。「ルーザー」では、そんな世の中を見返したい、とでも言っているように聞こえる。

だからこそ、彼らは“勝つ”まで諦めないのだろう。

X (通常盤) (特典なし)

X (通常盤) (特典なし)

  • アーティスト:DISH//
  • 発売日: 2021/02/24
  • メディア: CD
 

感想

そしてそれは、アルバム『X』からも感じることができる。

負けん気が強い「ルーザー」から始まり、続く「QQ」や「ニューノーマル」で葛藤する心を描いたかと思いきや、「Seagull」「rock'n'roller」「NOT FLUNKY」などのナンバーと「君の家しか知らない街で」「未完成なドラマ」などの曲との温度差で山あり谷ありの人生を描き、最後の「バースデー」では夢に向かって再び前進していくような姿が描かれているのだ。

そんな中でも「ルーザー」に心を動かされたのは、DISH//にもいろいろあったからだと思っている。DISH//については、詳しくない。それでも、ボーカル・北村匠海が歌う言葉一つひとつに、重みや説得力が感じられたのだ。筆者もなかなか波乱万丈な人生を歩んでいるからこそ、そこには分かち合えるものがあった。

夢は、叶えられるものだと思っている。そこに強い意志がある限り、その夢は決して“うたかたの夢”で終わらない。“勇気を出して踏み出した小さな一歩が 大いなる旅立ちの始まり”なのだ。実際、私も叶えられた夢がある。

そこには、多くの壁が立ち塞がることもある。それでも、DISH//はたくさん乗り越えてきたのだろう。

今いる場所から夢までの距離は、あとどれくらいあるのだろうか。

もしかしたらそれは、想像しているものよりも意外と、近いのかもしれない。

【YOASOBI】自分の中に眠る“怪物”を飼いならせ

無関係ではない怪物

怪物は、人間に害を与えたり、襲ったりする恐ろしい生き物として、はるか昔から描かれてきた。

例えば、ギリシア神話に登場するメドゥーサ。蛇でできた髪を持ち、見るものを石化してしまう魔力を持つ怪物として描かれていることは有名だろう。また、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』などで描かれている巨大なタコのような姿をしたクラーケンも、船乗りや漁師たちを襲う怪物として北欧に伝えられている。

そうした怪物は、人間とは異なる見た目の生き物として描写されていることが多い。しかし、人間の心の中にだって、怪物は潜んでいると思うのだ。YOASOBIの「怪物」を聴きながら、改めてそう感じたのだった。

アニメ『BEASTARS』を凝縮した、その世界観に迫る

YOASOBIの「怪物」は、アニメ『BEASTARS』第2期のオープニングテーマとして起用されている。

肉食獣と草食獣が共存する世界が展開されている同アニメ。男子高生のハイイロオオカミ・レゴシが肉食獣としての自分の本能と葛藤しながらも、愛するドワーフウサギの女子生徒・ハル、そして草食獣を守るために奔走していく姿が描かれている。

食肉がタブーとされる中、学園内で起こる食殺事件。さらには草食獣の肉などを手に入れることができる、肉食獣のための街・裏市の問題などのさまざまな出来事に巻き込まれながら、成長していくレゴシ。その姿は、どこか私たち自身と重なるところがある。

YOASOBIの「怪物」を聴きながら感じたこと

緊急事態宣言下における現在は、よる20時以降、不要不急の外出は避けるよう言われている。しかし、悲しいことに、“それまでの時間ならいい”と感染防止策の意味を取り違えて、大人数での飲み会を開催している人もいることが現実だ。そして、そんな現実からそっと目を背けて、見て見ぬフリをしている人も多い。気が触れそうだ。

素晴らしき世界に今日も乾杯

街に飛び交う笑い声も

見て見ぬフリしてるだけの作りもんさ

気が触れそうだ

YOASOBIの「怪物」では、こんな歌詞が登場する。『BEASTARS』で描かれている裏市のことが想像される一方で、筆者は緊急事態宣言下における“今”とどこか重なるところがあるように感じたのだ。

この世界で何が出来るのか

僕には何が出来るのか

ただその真っ黒な目から

涙溢れ落ちないように

 

願う未来に何度でもずっと

喰らいつく

この間違いだらけの世界の中

君には笑ってほしいから

もう誰も傷付けない

強く強くなりたいんだよ

僕が僕でいられるように

続く歌詞では、このように描かれている。さまざまな制限があるとはいえ、ルールをきちんと守った上で自分なりに楽しみ方を見つけている人が多いのは、家族や恋人など、自分にとって大切な人たちを守りたいからこそなのではないだろうか。

心に潜む“怪物”を飼いならせ

本能の赴くままに動けば、時には加害者にだってなり得る人間の弱さをも動物に例えて描いたような箇所が見られる『BEASTARS』。そして、その弱さも詰め込んだYOASOBIの「怪物」は、こんな“今”だからこそ、きっと響くものがあるのだと思っている。

社会現象を巻き起こしている『鬼滅の刃』に登場するさまざまな鬼たちもかつては人間だったように、“怪物”は一人ひとりの心にそっと潜んでいるように感じるのだ。

本当の“素晴らしき世界”にするためにも、弱い心に負けず、一人ひとりの中に眠る“怪物”をいま飼いならしてほしい、と心から願っている。

すべては、自分にとって“大切なもの”を守るため。自分の中の自分を超えてほしい。そう思うのだ。

怪物

怪物

  • 発売日: 2021/01/06
  • メディア: MP3 ダウンロード

オクタゴンスピーカーだけじゃない! Devil ANTHEM.が贈った、“極上のプレゼント”【デビタゴン祭 配信ライブレポ】

Devil ANTHEM.(通称:デビアン)が12月24日、新木場STUDIO COASTにてワンマンライブ「Devil ANTHEM. 6th Anniversary ONE MAN LIVE『デビタゴン祭』」を開催した。

新木場STUDIO COASTと言えば、“モンスター音響システム”が有名だ。フロアを取り囲むように頭上に設置されている、真っ赤に燃ゆるオクタゴンスピーカー。それから、ウーファーの威力は凄まじく、地響きするほど重低音が鳴り響く、迫力満点の音響設備を整えている。

そんな都内最高レベルの音響設備を揃えている新木場STUDIO COASTは、“音”にこだわりが強いデビアンと相性が良い。本来ならば、心まで押し寄せるその最上級のサウンドの凄さについて綴りたいところだが、筆者はこの1年間、現場に行くことには敵わないといった想いから、オンラインライブを記事化することを避けてきた。そして、そんな自分に嫌気がさしたため、今回はこれまで逃げ続けてきた配信ライブレポに挑戦してみることにしたのだ。

本気で挑んだからこそ、配信ライブを観ながら気づくことのできたこともたくさんあった。感じたことをたくさん詰め込んだ配信ライブレポ。ぜひ楽しんでいってもらえたらうれしい。

 

“日々、最高を更新”している、デビアンの歩み

クリスマスを感じさせるBGMが流れる中、「Merry Christmas」という文字が画面いっぱいに表示されていく。会場ルールの説明やメンバー紹介が終わると、「Are You Ready?」とオクタゴンスピーカーが降りてくるまでの10秒間のカウントダウンが始まった。

カウントダウン終了とともに、会場には「SE」が響き渡る。横揺れしながらメンバーの登場を待つ人、リズムに合わせて拍手する人、飛び跳ねる人――スクリーンに映っていた観客からは、“待ってなんからんないYO!”、“ダメダメ待ってるひまないYO!”といった想いがひしひしと感じられた。そして、メンバーが出揃うと、そのまま「あなたにANTHEM.」に繋いでいく。

あなたにANTHEM

あなたにANTHEM

  • Devil ANTHEM.
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

眩い白い光が点滅し、グリーンのレイザーも無数に飛び交う中、元気よく踊っていくメンバー。衣装は「VS」のときの、白地に緑のラインが入ったものを着用していた。“戦い”を表現しているようなアーティスト写真を鮮明に思い出すという人も少なくないだろう。

デビアンはコロナ禍という中でも、彼女たちなりに賢明に戦ってきたのだ。「遠い道のりだとしても チャンスは必ず掴みたい」「まだまだまだまだまだ! 想い届くように 全力で行くよ!」といった歌は、まさに彼女たちの一人ひとりの想いを表現しているように聴こえた。あの衣装でこの曲を歌うからこそ、より一層、響くものがあるように感じた。

また、「今しかない! 今しかない! 巡り来たこのチャンス さぁこの流れ乗るしかないよ」という歌詞も出てくる。メンバー一人ひとりが逆境の中でも決してあきらめなかったからこそ、目標としていた新木場STUDIO COASTでワンマンをするという夢への切符を勝ち取ることができ、この日、コーストワンマンを実現することができたのだと思っている。

その後は“自己紹介ソング”「UP」へと続く。「まっすぐ歩く」と何度も歌っているように、デビアンは目標に向かってまっすぐ歩いてきた。だからこそ、見ることができた夢の景色。そんなメンバーの想いは、一人ひとりの表情や歌声が語っているように見えた。

UP

UP

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続く「Like a 熱帯夜」では、くるみちゃんのこぶしの効いた歌い方だけでなく、曲にハモリを取り入れるといった歌唱テクニックにも魅了された。メインボーカルを際立たせつつ、歌に深みと一体感が生まれるといった工夫は、これまでの音源でも無かったと記憶している。メンバーの歌唱力が上がったからこそできる、魅せ方に驚かされた。

Like a 熱帯夜

Like a 熱帯夜

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「Days」では、これまで魅せていた楽しげな表情から一転し、メンバーは真剣な顔を魅せていく。しっとりと曲を歌い上げていく姿からは、一人ひとりが曲の世界観に入り込んでいることが伝わってくる。

Days

Days

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観客も、普段なら振りコピをする人もいる中、この日はスクリーンから見える限り、メンバーの表情や歌声に浸りながら、静かに横に揺れている人が多いように感じた。

途中、流れてきたサウンドからは、どこかアレンジが施されているように感じ、この日ならではの特別感が感じられたナンバーだ。

そして、人気曲「絆という羽」を歌い終えると、MCへ。かえでちゃんは「ありがとうございます! デビタゴン祭に来てくれた皆さん、メリークリスマス!」と切り出していく。

絆という羽

絆という羽

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その後、「ついに始まりました。新木場スタジオコーストでのデビアンワンマンです! 今日の目玉であるオクタゴンスピーカーを使ったのですが、皆さんどうですか?」と質問すると、くるみちゃんは「やっぱり迫力が違うね。オクタゴンを使ってワンマンライブでっていうことで、もう緊張が止まらなくて」と緊張を口にする。

あいりちゃんは「始まる前に映像一人ひとりの紹介があって。あれやばかった」、ゆめちゃんは「あれ(自己紹介)ちょっと憧れてたの。見てみたかったの」と、自己紹介のオープニング映像についての感想を述べていた。

そして、くるみちゃんが「最初のブロックはこのオクタゴンスピーカーを使ってライブをしたんですけれど、次のブロックは通常のスピーカーでライブをしたいと思います。通常のスピーカーでやろうと思うんですけれど、この新木場スタジオコーストの音響設備は都内最高レベルのものになっているので、デビアンサウンドを楽しめると思います。それではさっそく次の曲に行きたいと思います」と説明すると、「Fake Factor」でスタートを切った。

侮るなかれ、“攻め”のデビアン

「Fake Factor」、「Dark“s” side」と言葉の切れ味が鋭い2曲で2ブロック目のオープニングを華麗に彩っていくデビアン。通常スピーカーでは言葉攻めにあわせるという粋なセットリストで、攻めの姿勢を忘れない。

Fake Factor

Fake Factor

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「Fake Factor」は、世の中の“スタンダード”や“マジョリティ”とされていることに、はみ出さないようにしたり、とりあえずその場しのぎをしたりと、自分らしく生きることをあきらめている人に対し、“それでいいのか?”と冷静に問うているように感じる1曲となっている。

一方の「Dark“s” side」は、心の中に眠る“闇”や不満を感情的にさらけ出したようなナンバーだ。どちらも違う攻め方だが、やはりデビアンは攻めていた。

Dark“s” side

Dark“s” side

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続く「ストレライド」では、サウンドにアレンジを利かせるという、さりげない攻め方をしているように感じた。

ストレライド

ストレライド

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爽やかなサウンドに乗せて、「まだ上の上に行くんだ」「あの雲を越えて」などといった“デビアンらしさ”が詰まった歌詞を心地よく響かせたのち、今度は「STARLIGHT CIRCUS」へと移り変わっていく。

STARLIGHT CIRCUS

STARLIGHT CIRCUS

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青やピンク紫のライトが点滅し、妖しさを醸し出す演出からは、ハロウィン感のある歌のように感じられるだろう。実際、歌詞でも“サーカス”について歌っている。

ただ、メンバーの歌に良く耳を傾けてみると「星降る夜にキミと 光の中でダンス」や「光り輝く星空」といった、どこかクリスマス感も感じられるような表現が登場していることが分かる。やはりデビアンは攻めているのだ。

その後、披露されたのは「Clover」。メンバーが「キセキは… 夢なら 残酷」「キセキは… 届くわ」とみんなでハモるパートがあるのだが、この日の彼女たちの歌声にはより一層、説得力があるように感じた。

Clover

Clover

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彼女たちがキセキを起こすことができたのは、決して夢なんかじゃあない。コロナ禍の中でも戦い続けてきたことが積み重なり、目標だった新木場STUDIO COASTでワンマンをするという目標に届いたのだと思っている。一人ひとりが志していたコーストワンマンへの想いがあふれ出ているようにも感じ、彼女たちが魅せた姿はいつもよりずっと美しく見えた。

その後、披露された「OMONPAKARU」を歌い終えると、メンバーたちはステージをはけ、姿を消していく。

OMONPAKARU

OMONPAKARU

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少し経つと、スクリーンに「Merry Christmas」と表示され、3月3日にミニアルバムのリリース、およびツアー公演「春TOUR2021」が開催されることが発表された。

そのニュースだけでもうれしかったが、驚いたことにツアーファイナルが筆者の誕生日だった。これほどうれしい“贈りもの”はない。そう画面に釘付けになる中、メンバーが赤い衣装に着替えて、再びステージに姿を現した。まさに“デビサンタ”である。

そして、MCであきらちゃんが「ファイナルが新宿BLAZEになったんですけれど、リベンジだよね」と話したことを皮切りに、話題はツアーファイナルの話へと移り変わった。

くるみちゃんが「そうだよね、うちら的には新宿BLAZEでワンマンしたときにすごい埋められたわけじゃなくて、それがすごい悔しくて。いつかリベンジしたいなってずっと言ってたので」と悔しかった過去を打ち明ける中、あいりちゃんも「(前回ワンマンしたときは)2018年の12月だったから、2年半くらい」と付け加えていた。

筆者がデビアンのライブに初めて行ったのが、2019年3月に行われた対バンイベント「40/4man」だ。その頃に比べると今のデビアンは、歌唱力や表現力、そしてパフォーマンス力が一段と向上しているように感じる。今のデビアンなら、リベンジを果たせるはずだと強く思う中、あきらちゃんの「それじゃあ、春のツアーも遊びに来てください。皆さん、よろしくお願いします。それでは後半戦に行きたいと思います」という挨拶を持って、次なる展開へと移っていく。

初期ナンバーから続く、色あせない想い

次のブロックは「覚醒WOW WOW」でスタート。讃美歌「Amazing Grace」を大胆にアレンジしたメロディで、デビアンなりのクリスマスを彩っていく。

覚醒WOW WOW

覚醒WOW WOW

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涙を流した日々に終わりを告げつつ、「譲れない想いがある」「輝け 全身全霊」と歌うメンバーの姿が、先ほどのMCと重なった。リベンジを誓った彼女たちが“歌”という武器で声を上げるからこそ、響くものがあるのだろう。

その後披露されたのは、「MY WAY」。「つまずいても 擦りむいても ただ前に進み続けたい」と歌うくるみちゃんの歌声にグッとくるものがあるのは、“日々、最高を更新する”といった熱い想いがいつだって彼女たちを突き動かしてきたからということを知っているからではないだろうか。

MY WAY

MY WAY

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続く「歪んだ世界がリアリティ」では、時間が過ぎていく様子を、時計の針が進んでいくようなダンスで魅せていたのが印象的だ。それは、この日新木場STUDIO COASTでワンマンを開催するまでの、これまでの歴史を表現しているようにも捉えることができ、どこか感動させられるものがあった。

歪んだ世界がリアリティ

歪んだ世界がリアリティ

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また、曲中にはハモるパートがあるのだが、あいりちゃんの想いあふれる歌声に痺れざるを得なかった。正直、ここのブロックに突入してから、あいりちゃんの表情やダンスがより一層、磨きがかかったように感じていた。しかし、この曲で魅せた伸びやかで力強い歌声からは、いつも以上の気合いが伝わってきたのだ。普段はかわいらしく踊っているあいりちゃんが魅せた“本気”に、心を奪われた瞬間だった。

次の「EMOTIONAL」では、くるみちゃんの「この1年、普通の1年じゃなかったけれどありがとう」「みんな大好きだよ」という涙交じりのコメントに感涙した。

EMOTIONAL

EMOTIONAL

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「いつだって ここから 起死回生 泣いたって このままじゃまだ終われないから」「精一杯 未来へ ただ信じてる」「叫べ 挑め 夢は続いてく」。そう歌うメンバーの歌声が、心にしゅわりと突き刺さったのだ。

さらに「ココロカラ」で畳みかけたのち、「早いもので、次のブロックで最後となってしまいました~」とゆめちゃんのゆるいMCが始まった。

ココロカラ

ココロカラ

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ワンマンをあっさり知らされたため、信じられなかったなどとメンバーが次々と打ち明ける中、あいりちゃんは「目標だったことだったから」「すごい今日はね、この景色観れてうれしいです」とコメント。観客からは温かい拍手が送られていた。

また「寂しいね、次のブロック行きたくないね」と話すと、ゆめちゃんは「でも、行こうと思います」と続け、場を和ませながら「ということで、最後はもちろん、オクタゴンスピーカーを使いたいと思います」と説明。メンバーたちが雑談をする中、オクタゴンスピーカーが下りていく展開に。

定位置まで下りたことを確認すると、かえでちゃんは「はい、ということで最後のブロックに行きたいと思います。そして、ここで突然ですが、今日のワンマンのために新曲を作ってきました!」とコメント。

さらに「ここでしか体感できない素晴らしい空間をこの設備と私たちと一緒に作っていきましょう」「そして、こんな世の中だけど、みんなと一緒に幸せを少しでも感じられたらなと思います」というMCで、新曲「シアワセクラップ」のパフォーマンスがスタートした。

みんなで楽しむ、“最高の時間”

次に披露されたのは「minnadeiko」。「追いかけた どこまでもずっと… キミとなら どこまでも行ける 無限大に」「遠くても 願い届くように 追いかけた 未来 夢 続く 永遠に」と歌うメンバーの姿を見ながら、MCであきらちゃんが話していた言葉がフラッシュバックした。

minnadeiko

minnadeiko

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「春のツアーも遊びに来てください。皆さん、よろしくお願いします」と話していた、あきらちゃん。“皆さん”と確かにそう言っていた彼女は、この日会場にいるファン、それから配信で観ているファンとともに、次なるステップへ挑みたいのだろう。ファンのことを大切にしているグループだからこそ、口にしていた言葉のように感じた。

続いてドロップされたのは、「Flashover」。「乗り越えるんだ 臆病なキセキ 飛び越えて行くから 期待を」「押し寄せる音が 弾ませて行く あの先にある 光へと」と歌うメンバーの姿は、どこか頼もしげに見えた。ワクワク感やドキドキ感であふれる中、私たちファンの期待を越えて、まだ見ぬ世界へ連れて行ってくれるように感じられたのだ。

Flashover

Flashover

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終わってほしくない――。メンバーが魅せる真剣な表情から、そんな想いが感じられたのが、次の「Replay」だ。

Replay

Replay

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観客は先ほどまでの激しく沸くフロアとは打って変わり、静かに揺れながら、メンバーたちがダンスパフォーマンスを通して魅せる世界観に静かに浸っているように見えた。

その後、披露されたのは「VS」。遊び心のある彼女たちの“戦い”を繰り広げたのち、「Fever」のインストリミックスが流れ始める。

VS

VS

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そして、「皆さん、これで本当に最後の曲になりました! 最高に楽しんでいってください!」とあいりちゃんが話し、人気曲「Fever」を投下した。

Fever

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曲中にはかえでちゃんがメインボーカルを歌っているところに、ゆめちゃんがハモるというパートも取り入れられていたのだが、ゆめちゃんのハモリの上手さに圧倒された。この日は会場規定によりコールが禁止だったため、「ゆめ! かえで!」「萌え萌えキュン」の“同期コール”は聴くことができなかったものの、“同期”2人の歌声には痺れるものがあった。

また、マサイする人が続出するフロアからは、“最高の時間をもっとFever(したい)”といった歌に対して、全力で応えているように見えた。

くるみちゃんが語る過去「みんなで悔しい想いもして…」

アンコールを待っていると、来年・2021年12月24日も新木場STUDIO COASTにてワンマンが開催されることが前方のスクリーンにて表示された。その発表に、泣きながら登場するあきらちゃん、かえでちゃん、くるみちゃん。

くるみちゃんは「このワンマンライブが決まったときに、コロナで制限があって。私たちから見た景色も、いっぱいは入ってるけれど悔しかったので、またできるってことでうれしいですね」とコメント。「皆さん1年後もいますよね?」というくるみちゃんからの問いかけに、観客は拍手で応えていた。

そうして「またここにいる皆さんで1年後も新木場スタジオコーストに帰って来ましょう。よろしくお願いします」と締めくくると、あいりちゃんは「ここにいる新しいファンの方とか、前から来てくれているファンの方とか区別するわけじゃないんだけど。くるみちゃんが小学生の頃から応援している人は、くるみちゃんの涙とか成長とか、苦しいものを一緒に成長してきたと思うから」とコメント。

さらに「今日のくるみちゃんの歌っている姿がね、本当にかっこよくて…。『STARLIGHT CIRCUS』の落ちサビ、マジでかっこよくて…」と涙ながらに続けていた。

くるみちゃんは「デビアンより早く新木場コーストでワンマンしたりとか、デビアンより早くメジャーデビューしたりとか。そういうのを見ているので、みんなで悔しい想いもして、一緒に泣きながら話したりとかしてたんですよ」と付け加えると、「スタッフの皆さんにもすごい感謝の気持ちがあるし、こうやっていっつもいっつも応援してくれる皆さんのことがありがたい存在だなって改めて思います。本当にありがとうございました」と感謝の気持ちを口にした。

あきらちゃんも「みんな大好き…」と泣きながら話す中、くるみちゃんの「このアンコールで今日のライブは最後になるので、楽しんでいってください」というコメントで、アンコール1曲目となる「LINK」を披露していく。

私がした“約束”

くるみちゃんがMCで想いを打ち明けたのち、披露された「LINK」。だからこそ「伝わるココロの振動 巻き戻したい瞬間を 重ね 重ねたら 気持ちはひとつになるの」という歌は、より一層、響くものがあった。

LINK

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曲中には「足並み揃え 遠くまでもっともっと 想像を超えて」といったフレーズも登場する。彼女たちの歌声に合わせて、みんなの心が本当にひとつになっているように感じられた。

そして、最後に披露されたのが「①②③④⑤」。

①②③④⑤

①②③④⑤

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「君が笑えば 明日はくるよ」「僕が笑えば あの場所でまた」と歌い上げたメンバーたちは、曲を通して「“あの場所”でまた」と“願い”を口にしていた。その場所とは、もちろん来年12月24日に行われる新木場STUDIO COASTに違いない。

「ありがとうございました」と挨拶し、最後に自己紹介をして、笑顔で手を振りながら会場をあとにしたメンバー。「皆さん1年後もいますよね?」というくるみちゃんの声がいつまでもこだましているように聴こえた。

言いたくても言えなかった「いるよ!」という返答を、“あの場所”で実際に聞かせてあげたいものだ。

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感想

この日、デビアンが贈ってくれた“プレゼント”。それは、オクタゴンスピーカーを使って演出した、こだわりのサウンドだけではなかった。

もちろん、ミニアルバムのリリースや春ツアーの発表、来年のコーストワンマンのサプライズなどもうれしかったが、メンバーの歌唱力、表現力などが一段と向上していた、彼女たちの成長を感じることができたことが何よりもうれしかった。

彼女たちは1年後、どのようになっているのだろうか。今からとても楽しみだ。