本日は3月14日。ホワイトデー。
出逢いと別れの季節である今日、まだ好きな人に想いを伝えられていないという人もいるのではないだろうか。
既にキャンディーやクッキーなどの甘いものと一緒に想いを伝えた人も、好きな人に何を伝えようか迷っている人も、伝えようと思ったけれど恥ずかしくて言えなかった人も。
今年はひと味違う、オシャレな“歌のプレゼント”を贈ってみてはいかがだろうか。
“卒業ソング”として歌われている「3月9日」
学校では卒業式の合唱として、カラオケでは卒業ソングとして歌われている、レミオロメンの「3月9日」。
今ではすっかり“卒業ソング”として定着しているが、歌詞に注目してよく聴いてみたところ、実は“恋愛ソング”だったことが判明。
好きな人への真剣な想いがあふれる「3月9日」。今回はこの曲について独断と偏見で書いていきたい。
歌詞を徹底的に掘り下げる! 「3月9日」個人的解釈
流れる季節の真ん中で
ふと日の長さを感じます
せわしく過ぎる日々の中に
私とあなたで夢を描く
何かを待っている時間というのは、長く感じられるものではないだろうか。
それが楽しいことであればあるほど、長く感じられるだろう。
しかし、楽しいことはあっという間に過ぎ去ってしまう。
この場合、日の長さを感じるのは、好きな人と逢えるまでの待ち時間が長いということだと考えた。
そして、好きな人と過ごす幸せな時間は過ぎ去るのが早い。
そんな中、2人は夢を描いた。
3月の風に想いをのせて
桜のつぼみは春へとつづきます
お互いに描いた夢は、結ばれたいと思っていることなのではないだろうか。
2人はそれぞれのことが好きでありつつも、両片想いな状態で、両想いだと確信できる“春”を待っている状況なのだろう。
“春へとつづきます”とある通り、その後2人の恋愛は成就するのだと思う。
溢れ出す光の粒が
少しずつ朝を暖めます
大きなあくびをした後に
少し照れてるあなたの横で
春になり、晴れて両想いになった2人が一緒に住んでいる場面を描いた箇所だと思った。同棲しているのだろうか。
そんな2人のいつかの朝の様子を描いたシーン。
相手の前であくびをする姿や、相手の横にいることから、距離感がだいぶ近くなったことが感じられるだろう。
新たな世界の入口に立ち
気づいたことは 1人じゃないってこと
“新たな世界の入口”は、好きな人との交際が始まった様子を表していると考えた。
2人がお互いに支え合っている、仲睦まじい関係性が感じられる。
瞳を閉じれば あなたが
まぶたのうらに いることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私も そうでありたい
相手がいる、それだけで強くなれる。
そんな感謝の気持ちがじんわりと伝わってきた。
砂ぼこり運ぶ つむじ風
洗濯物に絡まりますが
昼前の空の白い月は
なんだかきれいで 見とれました
上手くはいかぬこともあるけれど
天を仰げば それさえ小さくて
“砂ぼこり”や“絡まる”、“上手くはいかぬこと”などから、喧嘩してしまった様子を表しているシーンだと思った。
しかし、そんなときに上を見上げ、どこまでも広がる空を見ながら、喧嘩は些細なことのように感じられたのだと思う。
寛大な心をもって許してあげようというやさしい気持ちが感じられた。
青い空は凛と澄んで
羊雲は静かに揺れる
花咲くを待つ喜びを
分かち合えるのであれば それは幸せ
この先も 隣で そっと微笑んで
“青い空”は夏を、“羊雲”は秋を、“花咲くを待つ喜び”は冬といったように、季節が次々と移り変わる様子をそれぞれ表しているのだと思った。
そして、どんなに時間が過ぎても、この先も一緒にいたいと想い合う2人は、結婚することになったのだろう。
“この先も 隣で そっと微笑んで”という歌詞から、愛を誓いあう2人の幸せそうな様子が浮かんだ。
実は○○のために作られた曲だった!
気になって調べてみたところ、この曲は友だちの結婚式を祝うために作られたということがわかった。
今ではすっかり“卒業ソング”として有名なこの曲だが、“好きな人”の中には友だちも入ると思う。
曲名「3月9日」に注目すると、“39”、つまり「ありがとう」という感謝の気持ちを表した楽曲だと考えた。
友だちへ、婚約者へ、好きな人へ。
「ありがとう」を伝えたいあらゆる人にこの曲を贈ってみてはいかがだろうか。
好きな人は何も恋人だけじゃなくていい。
さまざまな捉え方で「ありがとう」を伝えてもいいと思う。
真剣な気持ちは、きっと伝わるよ。