年越し音楽フェス・COUNTDOWN JAPANの2日目となる12月29日、“生活密着型ラウドロックバンド”打首獄門同好会が登場。持ち味であるパワフルなサウンドとゆるい歌詞で会場を沸かせた。
ゆるさと力強さのギャップがたまらない!
2004年に結成した彼ら。7弦ギターを弾きこなす“会長”こと大澤敦史と、5弦ベースをはじくjunkoが生み出す重たくアグレッシブなサウンドが一つの魅力となっている。
また、そんな豪快なサウンドとは裏腹に、肉や魚、ラーメンなどの食べ物や、きのこの山やたけのこの里、うまい棒などのお菓子を題材にした楽曲をリリースしている他、お金が欲しいという願いや、お風呂に入れて幸せという気持ちを率直に歌い上げた生活感あふれるゆるい歌詞が人々の心を惹きつけてやまない。
2018年最後の“肉の日”は、“あの曲”でスタート!
2018年は彼らにとって“激動”の年だったのではないだろうか。
楽曲「布団の中から出たくない」のMVが中国で1,000万回以上の再生回数を記録したというニュースでスタートし、3月に行われた日本武道館公演もソールドアウト。大成功を収めている。さらには、junkoさんが還暦を迎えたという衝撃の事実が明かされたことでも注目を集めた。
そして、最後の“肉の日”となったこの日は、「ニクタベイコウ!」でスタートを切った。打首獄門同好会のライブでは、毎回、前方のスクリーンに歌詞が表示されるということもあり、初めてだと話していた観客も2番に入る頃には笑顔で歌っていた。
“お年玉ソング”をプレゼント!
その後、「改めまして、こんにちは。打首獄門同好会です」と挨拶すると、「さっそくですが、みなさんと一緒にコールアンドレスポンスなんてさせてもらっていいでしょうか?」と次曲「カモン諭吉」に繋がるコールアンドレスポンスがスタート。
そして、お年玉を思わず想像してしまう同曲で観客を大いに笑わせると、今度は「きのこたけのこ戦争」へとバトンタッチしていく。
続くMCで「2018年も終わりますね。みなさんにとって2018年、どんな年でしたか?」と問いかけた大澤。「だいたいOKです!」と曲名を叫ぶファンの姿もあり、大澤は笑いながら2018年を振り返った。
武道館ライブやその後のMVについて話したのち、「すべてあの人のニュースでバズって持っていかれました。打首、スペースまで打つと予測変換で『還暦』って出てくるから」と微笑む。
junkoへの声援が飛ぶ中、「2019年、どんな年にしたいでしょうか? なんでもいいと思うんです。まず声に出すこと。そしたら、自分なりの幸せというのがそこに待っているかもしれません」と観客に向けてメッセージを送った。
「そばがなければ、ラーメンを食べればいいじゃないか!」
そして「はたらきたくない」「布団の中から出たくない」を続けざまに披露すると、「昨年、おととしと出させてもらって、年明けじゃないの、今年が初めてなんですよ」と大澤はうれしそうに明かす。
続いて「今年は大みそかの話ができる。食べ物の歌はいっぱいあるんだけれど、そばの歌はまだないんだよ」とコメントし、「昔、えらい人が言いました。そばがなければ、ラーメンを食べればいいじゃないか!」と観客を盛り上げていく。
また、「カップ麺の歌とかいかがでしょうか? 普通盛りではいかがでしょうか? 答えはノー。1.5倍ではいかがでしょうか? 答えはノー。サイズは“MAX”くらいがいいんじゃないでしょうか!」と「YES MAX」を投下。
その後は「みんながラーメン好きなのはわかった。年越し二郎に連れてって!」と「私を二郎に連れてって」へと紡ぎ、「2018年本当にありがとうございました。2019年もみなさんにとって良い1年になりますように。大豊作を願いたい」とラストナンバー「日本の米は世界一」を披露し、場を後にした。
凄まじい熱狂とともに締めくくったライブ
その日のTwitterで、打首獄門同好会は「COUNTDOWN JAPAN、打首獄門同好会のライブ終了〜! GALAXY STAGEに集まってくれた皆さんありがとう〜! まさかのこの1万7千人キャパ大会場が入場規制、ビックリですよマジありがとうな…でも入れなかった人たちゴメンな… とにかく声の圧が凄まじかったからもう、見てくれコレ。鳥肌立つわこんなん」と綴り、この日の動画も公開している。
COUNTDOWN JAPAN、打首獄門同好会のライブ終了〜!GALAXY STAGEに集まってくれた皆さんありがとう〜!
— 打首獄門同好会 (@uchikubigokumon) 2018年12月29日
まさかのこの1万7千人キャパ大会場が入場規制、ビックリですよマジありがとうな…でも入れなかった人たちゴメンな…
とにかく声の圧が凄まじかったからもう、見てくれコレ。鳥肌立つわこんなん。 pic.twitter.com/wLhUVaXX4S
数日前まで元気だったが、風邪を引いてしまい、まさに“布団の中から出たくない”状態だった。
日常で思ったことをそのまま曲にしてしまう打首獄門同好会に、改めてすごいなと布団の中で思ったのでした。みなさんも体調には気をつけてください。