どこかエキゾチックなものに惹かれることはないだろうか。
人や香りなどの異国的な情緒のあるものは、どこか神秘的な要素さえも感じられる。
どことなくオリジナリティを感じさせる、少し変わった音楽も、人をたちまち魅了してしまうだろう。
若干25歳にして、イスラエル代表の歌手に選ばれたNetta
イスラエル出身の歌手・Netta (本名:Netta Barzilai)。
彼女は1993年生まれという若さにも関わらず、2018年に開催された、毎年ヨーロッパの中で最も優れた音楽を決める音楽コンテスト・“ユーロビジョン・ソング・コンテスト”でイスラエル代表として出場。参加国26ヵ国の中で優勝を果たしている。
過去にABBAやセリーヌ・ディオンもグランプリを受賞している同大会は、各アーティストが1曲を武器に戦いを繰り広げていき、それぞれの参加国が他国に投票して大会の優勝者を決定していくというもの。そこでNettaはアップテンポな「Toy」を披露した。
“チキンダンス”で欧州1位!? 女性の強さを描いた楽曲「Toy」で観客をくぎ付けに
背景に金の招き猫がたくさん並ぶ中、色鮮やかな着物を着て登場したNettaは、“チキンダンス”の他、スキャットも散りばめられたそのクセになるテンポとは裏腹に、女性の強さを力強く歌い上げた。
そんな彼女のパフォーマンスは、ヨーロッパの人たちにとって、まさにエキゾチックな光景そのものだったのではないだろうか。
Nettaは同楽曲について「この曲は、人から気に入らないだとか、賢くない。また、細くないといった言葉を受けて、傷つけられた人みんなに向けた歌です」と説明している。
With #100DaysToEurovision, let's remind ourselves why we're heading to Tel Aviv for the 64th Eurovision Song Contest!
— Eurovision (@Eurovision) 2019年2月7日
"Thank you for choosing different!"
- @NettaBarzilai 🏆@KanEurovision @Kann @TelAviv#DareToDream #Eurovision pic.twitter.com/8Suy0VOxp0
聴くもの全てが勇気づけられるようなパワフルな楽曲に注目してほしい。
“チキン”の次は“サイ”がくる!? 「Toy」に負けない、パワフルな新曲にも注目
そんなNettaは2月1日、新たに「Bassa Sababa」という楽曲のMVを公開した。
婚約者に逃げられ、激怒したNettaが相手を追い回す姿が描かれている。そして、ピンクのサイにふんしたNettaが婚約者をピンクのバブルガムに溺れさせるといったオチで締めくくられた同楽曲。
今回は曲の半分をスキャットが占めており、一見、子ども向けの楽曲のように思えてしまうが、このMVはゲーム感覚で恋愛を楽しんでいる大人にどこか刺さるものがあるのではないだろうか。
前回の「Toy」同様、パワフルな女性像を描き続けるNetta。これからの楽曲にも期待しつつ、型にはまらない彼女の生き様はどこか尊敬できるものがあると感じた。