ミュージック バンク

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感性に訴えてきた楽曲を、ちゃんさきセレクションでお送りする音楽ブログ。独断と偏見で綴っています。

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【KANA-BOON『ハグルマ』】“二面性”で魅せる、強化された楽曲

“前進し続けるロックバンド”KANA-BOONが攻めている。

KANA-BOONの新曲に絶賛の声、続々!

ニューシングル『ハグルマ』を3月6日にリリースしたKANA-BOON

デビュー5周年を記念し、昨年から5シーズンにわたり、5作品のリリースと5つのイベント開催を実施する企画を展開中の彼らは、“シーズン5”となる今春に同シングルを発売した。

楽曲「ハグルマ」は、アニメ「からくりサーカス」のために書き下ろされたテーマソングで、主題歌OPとして起用されている。

ボーカル・谷口鮪は、「自分にとって人生を支えてくれた大切な作品」「『からくりサーカス』は現在の自分を創り上げ、そして生かし続ける為の大きな歯車のひとつとなっています」と“からくりサーカス愛”を綴っていた。

既にライブでも披露され、その疾走感あふれるアッパーチューンに虜になる人が続出している新曲「ハグルマ」。

Twitterでも「かっけえ」「鳥肌立つ」「好き」などと、絶賛する声が絶えない。

今回はそんな「ハグルマ」の魅力を独断と偏見で書いていきたい。

「ハグルマ」は、“音”に注目!

中毒性のあるギターリフと、ベースライン… 「ハグルマ」はなんといってもそのアグレッシブなサウンドが魅力だろう。

しかし、それだけでなく、谷口が書く歌詞にも注目してほしい。

“咲かす”が“サーカス”に聴こえる“からくり”があり、アニメ「からくりサーカス」のタイトルを想起せずにはいられない。

また、“ラッパ”、“着火”、“真っ赤”といった言い回しや、“様々”や“バラバラ”などの表現が見られ、ところどころ韻を踏んだ遊び心が見られる。

そんな思わずにんまりとしてしまうようなユーモアあふれる「ハグルマ」だが、歌詞からは真剣で前向きなメッセージ性が伝わってくる。

かつても疾走感あふれる「フルドライブ」や「Fighter」のようなナンバーをリリースしてきたKANA-BOONの、“昔を超えた”かっこよさを感じた。

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“かっこいいKANA-BOON”覚醒!(PHOTO:KANA-BOONのとぅるとぅるかむとぅるーTOUR 2015 ~夢のアリーナ編~ at 日本武道館 DVDより)
切なさあふれる「オレンジ」も必聴!

「ハグルマ」では“かっこいいKANA-BOON”が感じられるが、一方で、“切ないKANA-BOON”が見られるカップリング曲「オレンジ」も聴いてほしい。

柔らかく温かみのある、明るいものの、どこかちょっぴりおセンチな気分になってしまう「オレンジ」は、散歩中に夕焼けを見ながら聴きたくなるようなナンバーとなっている。

さらに、カラスの鳴き声と“阿呆”と掛けている点や、“薬”と“クスリ”という笑い声を重ねているところなど、こちらも小洒落た歌詞が見られる。

ここまで掛詞が見られると、「ハグルマ」で登場する“枯らす”という言葉と「オレンジ」の“カラス”でも繋がりがあるのだろうか。

その真相は分からないが、“攻”の「ハグルマ」と“守”の「オレンジ」のいずれも“KANA-BOONらしさ”が際立つ楽曲となっている。