ミュージック バンク

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邦ロック、J-POP、洋楽などの楽曲紹介記事やライブレポートを不定期で更新中。独断と偏見で綴っています。

【[ALEXANDROS]「ワタリドリ」】卒業生と、夢や目標を追いかける全ての人へ

卒業シーズンの今日。

この時期になると必ずといっていいほど聴きたくなる楽曲がある。

ロックバンド・[ALEXANDROS]の「ワタリドリ」だ。

卒業生の他、夢や目標を追いかけている人すべてに読んでほしい。

筆者の過去

複雑な気持ちのまま迎えた卒業式

明日、母校の卒業式が行われる。

後輩たちは一人ひとりどんな心境で卒業式を迎えるのだろうか。

筆者は2年前に大学を卒業したのだが、振袖と袴を身にまとった華やかな姿とは裏腹に、複雑な心持ちのまま卒業したのだった。

就活に失敗した過去

私はずっと“書くこと”を仕事にしたかった。

そのため、就職活動では出版業界やWEB業界を中心に受け続け、何度落ちてもあきらめきれず、12月まで粘ったのだった。

しかし、結果は全敗。

仕方なく他の業界に目を向け、そこで卒業式までに内定を勝ち取ったものの、心は全く納得いかなかった。

それでもあきらめきれなかった夢がある

4月になり、新卒で入社した会社で働きながらも、私は自分の夢をあきらめきれなかった。

そこで私は働きながら転職活動を始め、ついに夢を掴んだ。

時間は掛かれど、目標に向かって手を伸ばし続ければ、いつかその努力が結ぶ日がくることを学んだのだった。

「ワタリドリ」から勇気をもらえた

明日、もしかしたら私のように就活を失敗してしまった卒業生がいるかもしれない。

また、なかなか目標が達成できず悩んでいる人もいるかもしれない。

そんな人にこそ、[ALEXANDROS]の「ワタリドリ」を聴いてほしい。

この曲は私を勇気づけてくれた、思い入れの強い曲となっている。

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夢を叶えるため邁進し続ける[ALEXANDROS] (PHOTO:Tour 2016〜2017 〜We Come In Peace〜 2017.04.22 幕張メッセ公演時のもの)

[ALEXANDROS]略歴 

順風満帆ではなかった[ALEXANDROS]

[ALEXANDROS]がこれまで歩んできた道のりも、波乱に満ちたものだった。

2007年に結成し、2010年にリリースしたファーストアルバム『Where's My Potato?』でデビューを果たした彼ら。

当時は、ボーカル・川上洋平らが敬愛するロックバンド・Oasisの楽曲「Champagne Supernova」から名前を取り、「そこに居るお客さん、スタッフさん、自分達、全ての人達に音のアルコール分が行き渡り、『音』に酔って欲しい」という思いが込められた[Champagne]というバンド名で活動していた。

[ALEXANDROS]の魅力とは?

彼らの魅力は何もルックスだけでない。

フロントマン・川上が歌い上げる英語の発音の良さとハイトーンボイス、さらには甘く美しい、どこか色気も漂う歌声は多くの人を魅了してやまない。

そんな川上を支えるメンバーも、それぞれが独自の存在感を放っている。

ドラマー・庄村聡泰が叩くドラムの豪快さと、他のバンドと比べて位置が圧倒的に高いシンバルは抜群な存在感を見せ、ギタリスト・白井眞輝は、荒々しいサウンドから温かみのある音まで、フレーズによって多彩な音色をかき鳴らしている。そこにベーシスト・磯部寛之が正確なベースを奏でることで、素晴らしいハーモニーが生まれる。

実力派なバンドだけに早くから売れていたと思われることも少なくないが、実際はそうではない。

パクリ疑惑で炎上

一つ目の騒動は2013年に起きた。

楽曲「Forever Young」に“パクリ疑惑”が浮上したのだ。

同MVが、オーストラリアのグループ・ClubfeetのMV「Everything You Wanted」と映像や構図などが似ているため、海外アーティストのMV制作会社側が怒りのコメントを発表する事件があった。

その後、「Forever Young」のMVは削除され、[ALEXANDROS]の所属する事務所側が企画演出を担当したことを発表し、謝罪した。

また、楽曲のAメロがOasisの「I Hope, I Think, I Know」と似ているといった声や、他の楽曲も盗作しているといった声が相次いだ。

バンド名を改名

さらに追い打ちをかけるかのように、2014年にはフランス・シャンパーニュ地方のワイン生産同業委員会からバンド名に対してクレームが入るという事件があった。

このことにより、同年3月28日に開催された自身初となる日本武道館公演で、[Alexandros]に改名したことを発表するという異例事態が発生した。

2つの山場を乗り越えた[ALEXANDROS]

イギリスで開催される、世界最大級の音楽フェス「グラストンベリー・フェスティバル」でヘッドライナーを務めることをバンドの目標に掲げている[ALEXANDROS]。

どんな逆境に立とうとも、粘り強くバンド活動を続けてきた彼らは、2016年にリリースしたアルバム『EXIST!』で初のオリコンチャート1位を獲得。

さらに、今では2015年にリリースされた名曲「ワタリドリ」を知らない人はいないほどの人気っぷりを見せている。

今回はそんな「ワタリドリ」について、独断と偏見で書いていきたい。

 「ワタリドリ」歌詞考察

この曲は、[ALEXANDROS]がこれまでの経験を踏まえた上で作ったものなのではないかと考えた。

I wanna fly so high 

Yeah, I know my wings are dried

「翼仰げば」って人は云う

 

その向こうにあるは無情

飛べる者 落ちる者

高く飛びたいというのは、早く売れたいという意味なのではないだろうか。

まずは、当時の彼らにとって、オリコンチャート1位を獲得するという目標があったのかもしれない。

しかし、その先にあるものは、彼らが目標として掲げる「グラストンベリー・フェスティバル」でヘッドライナーを務めることだと思う。

早く売れたいのに、まだ売れない。それは、2つの困難をようやく切り抜けたばかりだからだろう。

しかし、周りの売れていっているバンドから「早くしなよ」と軽々しく言われるのだと思いました。

誰も見てない

気にも留めない

それでも飛び続けた

2つの事件が起きてしまったことで、次第に周りの売れているバンドからは注目されなくなっていったのだろうか。

それでも、彼らが掲げる夢や目標を掴もうと、ひたすら賢明に努力をし続けた。

傷ついた言葉乗せ

運びたいから

きっと[ALEXANDROS]は悔しかったのだと思う。

人からいろいろと言われた言葉で傷ついたのだと思う。

ただ、傷ついたままではいられないと思ったのだろう。

その悔しさを逆手に取り、闘争心に火がついたメンバーの様子をイメージした。

追いかけて 届くよう

僕等 一心に 羽ばたいて

問いかけて 嘆いた夜

故郷(まち)は 一層 輝いて

メンバーが夢や目標に向かって一心に挑戦するシーンを想像した箇所。

しかし、そんな努力が報われない日々が続き、自分自身を問い詰めた夜もあったのだろう。

そんなときには、騒動が起きる前の自分が昔いた立場を思い出したり、騒動前に戻りたいと思ったときもあったのだと思った。

ワタリドリの様に今 旅に発つよ

ありもしないストーリーを

描いてみせるよ

どんなに辛い日々があろうとも、夢や目標を必死に追いかけ続けるメンバー。

騒動前よりずっと成長した自分になるため、未来を切り開くという固い意志が感じられた。

I wanna fly so far

away with my guitar

「一人じゃない」って人々は歌う

 

間違いじゃない

理想論でもない

ただ頼って生きたくはない

“一人じゃない”のは、川上をサポートしてくれるメンバーの他、ファンがいるからだろう。

しかし、周りに頼ってばかりでは、彼の美学に反するのだと思う。

自身の武器・ギターのスキルも磨きながら、彼らの夢を絶対に夢を叶えてみせるという強い意気込みが感じられた。

誰も聴いていない

気にも留めない

それでも歌い続けた

 

傷ついた あなたを

笑わせたいから

まだファン以外の多くの人に彼らの声が届いていないものの、彼らは決して歌うことをやめなかった。

歌い続ける理由は、騒動で傷つけられたドロスのファンのためなのだろうか。

追い風 届けるよ

僕等 一心に 羽ばたいて

遠い過去を 背負ってた

あなたを未来へ運ぶよ

1番で自分たちのために頑張っていたことを歌っていた[ALEXANDROS]が、2番ではファンら彼らをサポートしてくれる周りの人すべてのために頑張っていることがわかる。

自分たちがこれまでたくさん傷つけられてきたため、今度は傷ついた人たちを救いたいという思いがあるのだろう。

夢や目標に向かって頑張るリスナーを歌で後押ししたいという思いも感じられた。

ワタリドリの様に今 群れをなして

大それた四重奏を 奏で終える日まで

4人揃って[ALEXANDROS]。

彼らが奏で続ける限り、周りの人をサポートし続けたいという思いが感じられた。

All this time we come and we grow

Now it's time that we should go

But we both know that this is for sure

It's not the end of the world

Well, see you one day

ファンのために頑張ってきた音楽をやめ、今度は再び自分たちのために音楽を奏でていきたいという意味なのだろうか。

また、「だからといって、ファンのことは見捨てない。またライブやフェスで会えるから」という思いやりも感じられた。

追いかけて 届くよう

僕等 一心に 羽ばたいて

問いかけて 嘆いた夜

朝焼け色に 染まっていく

 

ワタリドリの様に いつか舞い戻るよ

ありもしないストーリーを

いつかまた会う日まで

再び自身の夢を追いかけだした[ALEXANDROS]は、次々と過去の自分たちを越えていき、理想の未来に向かいながら、新たなる一歩を踏み出している姿を想像した。

新しい自分になって帰ってくる日を楽しみに、それまで待っていてほしい。

そんなメッセージ性が込められていると思った。

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(PHOTO:Tour 2016〜2017 〜We Come In Peace〜 2017.04.22 幕張メッセ公演時のもの)

感想 

物事の終わりというのは全て新たな始まりを意味するものだと思う。

学生さんは、長年の学生生活が終わると同時に、社会人としての新生活が始まるだろう。

夢や目標がある人は、それらが叶っても、また新たな夢に向かって追い続けるに違いない。

私にもまた新たな夢ができた。

なかなか努力が実らないが、辛い過去があるからこそ、それを糧に新たな目標を掴みたい。