ミュージック バンク

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感性に訴えてきた楽曲を、ちゃんさきセレクションでお送りする音楽ブログ。独断と偏見で綴っています。

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【RPG好きな君へ】“ゲーム愛”がほとばしっている、“ゲーマー魂”あふれる楽曲はコレだ

外出自粛期間中の今、おうち時間をどう過ごしているだろうか。

自宅ライブやオンライン飲み会を愉しんでいる人、お菓子作りに挑戦している人、ひたすら本や漫画を読んでいる人など、さまざまな過ごし方をしている人がいるだろう。

そして中には「僕おうちに篭もってゲーム」と、水曜日のカンパネラの「桃太郎」のように、ゲームに明け暮れている日々を送っている人もいると思う。ゲーム三昧の生活に少し飽きてきた人もいるかもしれない。この記事は、そんな君にうってつけだ。ゲームをこよなく愛している君にこそ読んでもらいたいのだ。

今回は音楽好きだけでなく、ゲーマーな君にも興味を持ってもらえそうな“ゲーマー魂”がひしひしと伝わってくる楽曲をピックアップしてみた。ゲームと言ってもさまざまなものがあると思うが、RPGが好きな君には特に関心を持ってもらえるのではないだろうか。

曲はボカロやバンドなど、バラエティに富んだ楽曲陣を揃えたつもりでいる。ジャンルがバラバラだからこそ、その中から気に入ってもらえる曲もあるのではないだろうかと思っている。

鏡音リン鏡音レン「リモコン」

ゲームを遊ぶ上で、まずは基本操作を身につけておく必要がある。

この記事はゲーマーな君に向けて書いているものの、もしかしたらゲームをあまり遊んだことのない人も興味本位で読んでくれているかもしれないと思うのだ。そんな君にも理解してもらえるよう、最初に鏡音リン・レンの「リモコン」でウォームアップしていこう。

ゲーマーな君は操作方法を復習する感覚で、ゲーム初心者な君は気軽に学んでいく感覚でこの曲を聴いてみてほしい。

リモコン (feat. 鏡音リン&鏡音レン)

リモコン (feat. 鏡音リン&鏡音レン)

  • Wonderful★opportunity!
  • ポップ
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

ゲームによって使うキーは多少変わるものの、この曲ではRPGを遊ぶにあたり必要な操作がだいたい描かれている。

例えば、曲中には「L R L R stop & dash & up & talk」という歌詞が登場する。おそらくゲーマーな君にはピンとくる表現だと思うが、左右(L R)に移動して、立ち止まった(stop)かと思いきや、駆け足で進み(dash)、梯子か何かを登り(up)、村人や仲間と話す(talk)ことは、RPGで遊ぶ上では欠かせないだろう。

村人からはストーリーを進めるためのヒントが与えられる他、キャラクターを成長させることのできるクエストも貰えるため、意外にも無くてはならない存在だと思っている。また、中にはパーティーを編成することで進行できるグループクエストも存在するため、仲間とまめにコミュニケーションを図ることも大切だ。

さらに、敵を倒す上で自分なりの“最強コマンド”を身につけることも求められるだろう。それは技を繰り出すことだけでない。敵からの攻撃をかわすことも重要なのだ。そして、それは「Up side down A B A B B A B A 左 右」というフレーズで描かれているように感じた。

ひとまず、これらの基本操作だけ押さえておいてほしい。その上で続く“本編”に進んでもらえたら、きっとより愉しんでもらえると思うのだ。ゲームを遊んでいる感覚で読んでみてほしい。

鏡音リン鏡音レン「しんでしまうとはなさけない!」

RPGの愉しさ――それは何といっても、自分のキャラクターを育てていくことにあるのではないだろうか。

敵を倒して得た“経験値”を、時間を掛けて積み上げていく。そしてやっとレベルを上げることができると、キャラクターのHP(体力)やMP(魔力)、スキル(技)などのステータス(能力値)を自分好みに強化することができる。また、一定レベルに到達するたびに、身に付けられる装備アイテムも増えてくるだろう。

そこにRPGの醍醐味があるように思っているのだが、鏡音リン・レンの「しんでしまうとはなさけない!」でも、そんなゲームのおもしろさを描いている。

しんでしまうとはなさけない!

しんでしまうとはなさけない!

  • WONDERFUL★OPPORTUNITY!
  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

王様に命じられて、さらわれてしまった姫を救出しに行く“勇者”の姿が描かれている同曲。“勇者”とはいえ、まだ駆け出しの身であるため、弱いのだ。そんな“勇者”なのだが、1曲を通じて少しずつ成長していく様子が感じられるだろう。

曲の最初のほうで描かれているのは、まだゲームを始めたばかりの“勇者”の姿だ。王様から「さぁ、その宝箱の中身とこのなけなしの金で旅立って 仲間を探して化けもん倒して・・」「とにかく困ったら町の人々に話しかけようぜ?」と命じられるのだが、このフレーズからは、まだ“勇者”が右も左もよく分かっていない、駆け出しの身であることが分かるだろう。

さらには途中、パーティーが全滅してしまう。しかし、王様から「経験値 経験値 経験値 積んで もっと屈強な仲間探したまえ!」「次のレベルになるには あと1000ポイントのけいけんが さらにはもっと自己主張が必要じゃな くじけるな OK?」と励まされることで、“勇者”が魔法使いや僧侶などの仲間とともに奮起する様子も描かれている。

パーティーは少しずつ強くなってきているものの、最終的に“勇者”は「僕は勇者じゃありません。むしろ王が勇者だと思いまーす!」と逃げてしまう。ある意味、“勇者”だと思うのだが、難易度の高いステージをクリアできたときのうれしさと言ったらない。

この“勇者”が浸ることのできなかった深い達成感を、ぜひ君には味わってほしいと思う。そして、“まことの勇者”になってほしい。

BABYMETAL「↑↓←→BBAB」

“真のゲーマー”を聞かれたら、君はどのように答えるだろうか。ゲームが大好きな人、または1日中ゲームに熱中している人を思い浮かべる人がいるかもしれない。あるいは、高橋名人のようなプロゲーマーの名前を挙げる人もいるだろう。

筆者は、何度負けようとも、めげずに挑戦し続けるゲーマーこそが“真のゲーマー”だと思っているのだが、それはBABYMETALの「↑↓←→BBAB」でも描かれているように感じた。

↑↓←→BBAB

↑↓←→BBAB

  • BABYMETAL
  • メタル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

曲名の「↑↓←→BBAB」は一見、隠しコマンドの一種であるコナミコマンド上上下下左右左右BA」のように見えるかもしれない。ただ、よく見てみると、そこからさらに派生したものとなっており、BABYMETALだけの“最強コマンド”となっているのが分かるだろう。

そんな曲名からは既にゲームに対する愛情が伝わってくるが、ライフポイントがゼロになったときにスクリーンに表示されるあのセリフ「Game Over or Continue?」で始まる歌詞からもまた、“ゲーム愛”が感じられるのではないだろうか。ここで彼女たちが選ぶのは「Continue」の一択だ。

その後、展開される彼女たちの“ゲーマー魂”は凄まじく、「Don't give up もうすぐさ Save Point」「High Score 決めるぜ My Turn」「弱い敵 強い敵 最強敵 すべて倒すぜ」「ピヨって潰されて それでもまた立ち上がるぜ ワンナップ!」などの歌詞から、彼女たちの熱いスピリットを感じることができた。

これらからは、彼女たちがゲームに白熱している様子が伝わってくるだけでなく、BABYMETALが決して諦めない不屈の精神を持っていることが分かるだろう。

またBABYMETALなら、先ほどのゲームの“まことの勇者”になれると思っている。彼女たちは、きっとゲームのおもしろさを理解していると思うのだ。そして、おそらくゲーマーな君は、この曲に共感してもらえるのではないだろうか。

AAA「GAME OVER?」

決して挫けずに挑み続ける。そんな“真のゲーマー”が描かれている、不撓不屈の精神を感じられるアーティストの楽曲は他にもある。

AAAの「GAME OVER?」もまた、そんな楽曲のうちのひとつだ。かつて「ぷよぷよ!!エスト」のCMソングに起用されていたこともあり、聴いたことのある人も多いのではないだろうか。

GAME OVER?

GAME OVER?

  • AAA
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

「Game Over?」という問いかけからスタートするこの曲。ゲーマーな君にとってみれば、これは反語表現だろう。「ここで終わるわけないよね?」「もちろん、Continueするよね?」という表現に見えるに違いない。そして、AAAが選ぶのもまた「Continue」だ。

その後、「Loading...」や「Push the start」の文字がスクリーンに表示される様子が曲中に描かれており、「目の前モンスターがたくさん」「R U ready for the game?」「一丁やらかすか さぁ 今こそ君が闘う番」と彼らのファイティングスピリットに火がついたように感じられる。

また、AAAは「Never Over We'll never give up」「0になるthrill乗りこなせ」、「Never Over We'll never give up」「0になる快感を楽しめ」とも歌っており、HPが0になったときほど燃えているのが伝わってくるだろう。

一見、マイナスに感じられることをチャンスだと捉えて、前に進む原動力へと変えてしまうAAAの不屈の精神は、“真のゲーマー”そのもののように思う。あの“勇者”にこそ伝えたい考え方だ。

そして、AAAがそんな熱いスピリットを持っているからこそ、彼らは来年から入る活動休止期間をプラスな力に変えて、再び戻ってきてくれるのではないだろうかと思っている。AAAとしての活動で選ぶのもまた「Continue」であってほしい。

sumikaふっかつのじゅもん

そんな彼らの再開を願う意味も込めて、最後にsumikaの「ふっかつのじゅもん」を唱えたい。

曲名から、パスワードを入れて「Continue」できる「ドラゴンクエスト」の“復活の呪文”を想起した人もいると思うが、“ゲーム愛”が散りばめられた歌詞も、きっと君の心をくすぐるものがあると思っている。

ふっかつのじゅもん

ふっかつのじゅもん

  • provided courtesy of iTunes

曲中に描かれているのは、“まことの勇者”の姿だ。「毒喰らってしまっても 堪えて 光差す方 手の鳴る方へ」「矢が刺さってしまっても 堪えて 強引にだって進んでいく」という歌詞からは、どんなにダメージを受けても、逃げずに立ち向かっていく“まことの勇者”の様子が想像できるのではないだろうか。

そしてこの“まことの勇者”は、モンスターだらけの世界の中でひとりぼっちで戦っている。彼は、賢者や魔法使い、戦士や盗賊などの仲間と戦う日々を信じて、自分の信じる道を一心不乱に突き進んでいるのだ。

そんな不屈の精神を持った“まことの勇者”は、最後に錆びていた剣が光り出すという不思議な現象を体験することとなる。きっと彼にとっての“最強コマンド”は自分を信じることだったのではないだろうか。

“まことの勇者”は、逆境を力に変えながら奮闘したり、明るい未来を信じることで、きっと見える世界が変わったのだと思っている。今こそ、彼のような熱いスピリットを現実でも発揮するときなのではないだろうか。

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お題「#おうち時間