ミュージック バンク

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感性に訴えてきた楽曲を、ちゃんさきセレクションでお送りする音楽ブログ。独断と偏見で綴っています。

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【自信がない女の子へ】持つべきものは“イケメン”

kawaii”や“美しさ”。それは女の子にとっての一生のテーマなのかもしれない――。

 

今日も若い女の子たちがこぞってゲームセンターのプリクラコーナーに集っている。パッチリデカ目、透き通るような肌、輝く髪――。“女の子の憧れ”を一瞬で手に入れることのできるプリクラは、令和の中高生の間でも人気のようだ。また、写真加工アプリも、“盛れる”写真を手軽に撮影できるという点で定評がある。女の子たちは、“kawaii”に目がない。

そして、大人になっても、“美しさ”は自然と求められるだろう。大人になると、化粧をすることがもはや“当たり前”となってくる。社会が求める“常識”を自然と飲み込み、今日も私たちはメイクをして出かけていく。

 

女性にとって“外見”は、いくつになっても気にせざるを得ないテーマだと感じる。「俺に魔法をかけてくれ」とキュウソネコカミが「サギグラファー」で歌っているように、自分の外見に何らかのコンプレックスを抱いている人も少なくないのではないだろうか。

サギグラファー

サギグラファー

  • provided courtesy of iTunes

だからこそ、今日も“理想の顔”を作るのが楽しいという人もいるだろう。プリクラや写真加工アプリ、メイクなどを使って、自分に“ミリ単位”で“高等魔法”をかけていく――。そうして女の子たちは、無敵の“オメカシ・フィーバー”タイムに入るのだ。

オメカシ・フィーバー

オメカシ・フィーバー

  • provided courtesy of iTunes

 

悩ましげなまつげをしていた女の子も、気分が上を向く。プリクラや写真加工アプリ、メイクは、そんな素敵な“魔法”をかけることのできるツールである。しかし、気づいてほしい。磨くべきは外見よりも、内面にあるのではないだろうか。

もちろん、外見を磨くことも素敵なことだとは思う。ただ、本当の可愛さや美しさは、いつだって一人ひとりの“心”にあると思っている。

参考までに、Austin Mahone(以下、オースティン)の「Perfect Beauty」を聴いてみてほしい。

パーフェクト・ビューティー (feat. Bobby Biscayne)

パーフェクト・ビューティー (feat. Bobby Biscayne)

  • オースティン・マホーン
  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

この曲に登場する“君”は、オースティンに「君は内面から綺麗だ(You're pretty inside, pretty inside)」と言わせるほどの“完璧な美しさ”を持った女性だが、彼女は何も自分に欠点がないと思っているわけではないようだ。

というのも、「欠けているところに美しさがあるんだ。君が嫌いな欠点にも、美しさはあるものなんだよ(There's beauty in flaws, beauty in flaws Even the ones you don't like They're beautiful)」とオースティンがやさしく女性に語りかけるところから曲が始まるからである。

その上で、オースティンは「君は内面から綺麗だ(You're pretty inside, pretty inside)」と歌っているのだ。どうやら、“それは君の栗色の瞳から、ぜんぶ分かる(I see it all there in your hazel eyes)”らしい。

瞳から彼女の魅力を見抜くオースティンによると、「君が魔法をかけて、最高のものにしてしまう(you make it magic You make it classic)」「良いものも悪いものも、ぜんぶ君らしく包み込んでしまう(You take the good, the bad And wrap it all in who you are)」といったところが魅力的だという。

きっと、自分らしく生きている“イケてるメンタル”を持った女性にオースティンは魅力を感じるのではないかと思うのだ。そして、それはオースティンも同じように生きているからではないかと感じた。

例えば、それは「僕はドルチェ&ガッバーナにいる。僕だけのためにデザインされたスーツしか存在しないから心地いい(I been at the Dolce & Gabana Cause I only feel cosy in designer Ain't no one suit designed ya)」といったラップが入ってくるところからもなんとなく伝わってくるのではないだろうか。

この箇所でオースティンは、誰かを真似したり、模倣したりせず、他の誰にもなれない自分になって生きていることを表現したように感じた。オースティンの生き様が垣間見えた瞬間だ。

 

“イケてるメンタル”を持った女性は、オースティンのような“いい男”だけでなく、観察眼を持った人なら誰でも虜にしてしまう、不思議な魅力を持っているように感じる。そんな“イケ女”が描かれている曲は、例えばSILENT SIREN(以下、サイサイ)の「フジヤマディスコ」が挙げられるだろう。

フジヤマディスコ

フジヤマディスコ

  • provided courtesy of iTunes

ダンスロックテイストという新たな方向性で攻め、それまで定着していた“サイサイ=ポップ”といった概念を見事に覆したのが、この曲だ。

演奏面でも、メンバーは新たな“顔”で魅せている。あいにゃんは、この曲で華麗なスラップベースを披露し、これまで秘めてきた新たな一面をさらけ出した。

そして、この曲の魅力はそれだけにとどまらない。サイサイは、彼女たちの持つ負けず嫌いな性格を全面に押し出し、“富士の山のように、望み高く、てっぺんを目指す”という、さらなる目標を掲げて邁進していくことをこの曲を通して宣言しているのだ。

かねてからの目標だった横浜アリーナでワンマンライブを成功させるという夢を達成してからリリースされた「フジヤマディスコ」。次々と自分たちの目標を掲げ、理想を現実にしていくことをカタチに表したこの曲は、まさにイケているだろう。

 

今度は、黒木渚さんの「火の鳥」について見ていこう。この曲に描かれているのも、“イケメン”だ。

火の鳥

火の鳥

  • provided courtesy of iTunes

黒木さんは、これまで自分がカッコいいと思う、“強い女性像”を追い求めてきた。それは「革命」や「虎視眈々と淡々と」、「ふざけんな世界、ふざけろよ」など、「火の鳥」が収録されているEP『解放区への旅』をリリースする前の曲から、強烈に感じとることができるのではないだろうか。

しかし、病にかかり、休業期間を挟んでからというもの、彼女は自分の中の“弱さ”にも注目するようになった。それは、歌詞からも感じることができる。それまで“涙”や“悲しみ”について触れてこなかった彼女が、はじめて“泣き明かした瞼”という表現を「火の鳥」、およびこのEP内で描いたのだ。

そして、そこで終わらせないといった反骨精神があるのが黒木渚なのである。“痛みも怒りも裏返して どん底蹴ってまた飛び立つ”人こそが彼女なのだ。

休業期間を経て、より一層パワーアップした黒木渚さん。そんな彼女も、“イケてるメンタル”を持ったアーティストのうちのひとりだろう。彼女の姿もまた、美しい。

 

 

私は今からおよそ1か月前、髪型を変えた。

なかなか気に入っているものの、そこで満足はしていない。

外見を変えることよりも、夢中になっていることがあるからだ。

 

それは、心の中にある夢や目標に向かって、昨日の続きを走るというもの。

目標を達成していくうちに、自然と自信も湧いてくる。

 

なんだか楽しくて、心地よくて、私は今日も走る。