ミュージック バンク

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感性に訴えてきた楽曲を、ちゃんさきセレクションでお送りする音楽ブログ。独断と偏見で綴っています。

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オクタゴンスピーカーだけじゃない! Devil ANTHEM.が贈った、“極上のプレゼント”【デビタゴン祭 配信ライブレポ】

Devil ANTHEM.(通称:デビアン)が12月24日、新木場STUDIO COASTにてワンマンライブ「Devil ANTHEM. 6th Anniversary ONE MAN LIVE『デビタゴン祭』」を開催した。

新木場STUDIO COASTと言えば、“モンスター音響システム”が有名だ。フロアを取り囲むように頭上に設置されている、真っ赤に燃ゆるオクタゴンスピーカー。それから、ウーファーの威力は凄まじく、地響きするほど重低音が鳴り響く、迫力満点の音響設備を整えている。

そんな都内最高レベルの音響設備を揃えている新木場STUDIO COASTは、“音”にこだわりが強いデビアンと相性が良い。本来ならば、心まで押し寄せるその最上級のサウンドの凄さについて綴りたいところだが、筆者はこの1年間、現場に行くことには敵わないといった想いから、オンラインライブを記事化することを避けてきた。そして、そんな自分に嫌気がさしたため、今回はこれまで逃げ続けてきた配信ライブレポに挑戦してみることにしたのだ。

本気で挑んだからこそ、配信ライブを観ながら気づくことのできたこともたくさんあった。感じたことをたくさん詰め込んだ配信ライブレポ。ぜひ楽しんでいってもらえたらうれしい。

 

“日々、最高を更新”している、デビアンの歩み

クリスマスを感じさせるBGMが流れる中、「Merry Christmas」という文字が画面いっぱいに表示されていく。会場ルールの説明やメンバー紹介が終わると、「Are You Ready?」とオクタゴンスピーカーが降りてくるまでの10秒間のカウントダウンが始まった。

カウントダウン終了とともに、会場には「SE」が響き渡る。横揺れしながらメンバーの登場を待つ人、リズムに合わせて拍手する人、飛び跳ねる人――スクリーンに映っていた観客からは、“待ってなんからんないYO!”、“ダメダメ待ってるひまないYO!”といった想いがひしひしと感じられた。そして、メンバーが出揃うと、そのまま「あなたにANTHEM.」に繋いでいく。

あなたにANTHEM

あなたにANTHEM

  • Devil ANTHEM.
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

眩い白い光が点滅し、グリーンのレイザーも無数に飛び交う中、元気よく踊っていくメンバー。衣装は「VS」のときの、白地に緑のラインが入ったものを着用していた。“戦い”を表現しているようなアーティスト写真を鮮明に思い出すという人も少なくないだろう。

デビアンはコロナ禍という中でも、彼女たちなりに賢明に戦ってきたのだ。「遠い道のりだとしても チャンスは必ず掴みたい」「まだまだまだまだまだ! 想い届くように 全力で行くよ!」といった歌は、まさに彼女たちの一人ひとりの想いを表現しているように聴こえた。あの衣装でこの曲を歌うからこそ、より一層、響くものがあるように感じた。

また、「今しかない! 今しかない! 巡り来たこのチャンス さぁこの流れ乗るしかないよ」という歌詞も出てくる。メンバー一人ひとりが逆境の中でも決してあきらめなかったからこそ、目標としていた新木場STUDIO COASTでワンマンをするという夢への切符を勝ち取ることができ、この日、コーストワンマンを実現することができたのだと思っている。

その後は“自己紹介ソング”「UP」へと続く。「まっすぐ歩く」と何度も歌っているように、デビアンは目標に向かってまっすぐ歩いてきた。だからこそ、見ることができた夢の景色。そんなメンバーの想いは、一人ひとりの表情や歌声が語っているように見えた。

UP

UP

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続く「Like a 熱帯夜」では、くるみちゃんのこぶしの効いた歌い方だけでなく、曲にハモリを取り入れるといった歌唱テクニックにも魅了された。メインボーカルを際立たせつつ、歌に深みと一体感が生まれるといった工夫は、これまでの音源でも無かったと記憶している。メンバーの歌唱力が上がったからこそできる、魅せ方に驚かされた。

Like a 熱帯夜

Like a 熱帯夜

  • Devil ANTHEM.
  • J-Pop
  • ¥204
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「Days」では、これまで魅せていた楽しげな表情から一転し、メンバーは真剣な顔を魅せていく。しっとりと曲を歌い上げていく姿からは、一人ひとりが曲の世界観に入り込んでいることが伝わってくる。

Days

Days

  • Devil ANTHEM.
  • J-Pop
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観客も、普段なら振りコピをする人もいる中、この日はスクリーンから見える限り、メンバーの表情や歌声に浸りながら、静かに横に揺れている人が多いように感じた。

途中、流れてきたサウンドからは、どこかアレンジが施されているように感じ、この日ならではの特別感が感じられたナンバーだ。

そして、人気曲「絆という羽」を歌い終えると、MCへ。かえでちゃんは「ありがとうございます! デビタゴン祭に来てくれた皆さん、メリークリスマス!」と切り出していく。

絆という羽

絆という羽

  • Devil ANTHEM.
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その後、「ついに始まりました。新木場スタジオコーストでのデビアンワンマンです! 今日の目玉であるオクタゴンスピーカーを使ったのですが、皆さんどうですか?」と質問すると、くるみちゃんは「やっぱり迫力が違うね。オクタゴンを使ってワンマンライブでっていうことで、もう緊張が止まらなくて」と緊張を口にする。

あいりちゃんは「始まる前に映像一人ひとりの紹介があって。あれやばかった」、ゆめちゃんは「あれ(自己紹介)ちょっと憧れてたの。見てみたかったの」と、自己紹介のオープニング映像についての感想を述べていた。

そして、くるみちゃんが「最初のブロックはこのオクタゴンスピーカーを使ってライブをしたんですけれど、次のブロックは通常のスピーカーでライブをしたいと思います。通常のスピーカーでやろうと思うんですけれど、この新木場スタジオコーストの音響設備は都内最高レベルのものになっているので、デビアンサウンドを楽しめると思います。それではさっそく次の曲に行きたいと思います」と説明すると、「Fake Factor」でスタートを切った。

侮るなかれ、“攻め”のデビアン

「Fake Factor」、「Dark“s” side」と言葉の切れ味が鋭い2曲で2ブロック目のオープニングを華麗に彩っていくデビアン。通常スピーカーでは言葉攻めにあわせるという粋なセットリストで、攻めの姿勢を忘れない。

Fake Factor

Fake Factor

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「Fake Factor」は、世の中の“スタンダード”や“マジョリティ”とされていることに、はみ出さないようにしたり、とりあえずその場しのぎをしたりと、自分らしく生きることをあきらめている人に対し、“それでいいのか?”と冷静に問うているように感じる1曲となっている。

一方の「Dark“s” side」は、心の中に眠る“闇”や不満を感情的にさらけ出したようなナンバーだ。どちらも違う攻め方だが、やはりデビアンは攻めていた。

Dark“s” side

Dark“s” side

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続く「ストレライド」では、サウンドにアレンジを利かせるという、さりげない攻め方をしているように感じた。

ストレライド

ストレライド

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爽やかなサウンドに乗せて、「まだ上の上に行くんだ」「あの雲を越えて」などといった“デビアンらしさ”が詰まった歌詞を心地よく響かせたのち、今度は「STARLIGHT CIRCUS」へと移り変わっていく。

STARLIGHT CIRCUS

STARLIGHT CIRCUS

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青やピンク紫のライトが点滅し、妖しさを醸し出す演出からは、ハロウィン感のある歌のように感じられるだろう。実際、歌詞でも“サーカス”について歌っている。

ただ、メンバーの歌に良く耳を傾けてみると「星降る夜にキミと 光の中でダンス」や「光り輝く星空」といった、どこかクリスマス感も感じられるような表現が登場していることが分かる。やはりデビアンは攻めているのだ。

その後、披露されたのは「Clover」。メンバーが「キセキは… 夢なら 残酷」「キセキは… 届くわ」とみんなでハモるパートがあるのだが、この日の彼女たちの歌声にはより一層、説得力があるように感じた。

Clover

Clover

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彼女たちがキセキを起こすことができたのは、決して夢なんかじゃあない。コロナ禍の中でも戦い続けてきたことが積み重なり、目標だった新木場STUDIO COASTでワンマンをするという目標に届いたのだと思っている。一人ひとりが志していたコーストワンマンへの想いがあふれ出ているようにも感じ、彼女たちが魅せた姿はいつもよりずっと美しく見えた。

その後、披露された「OMONPAKARU」を歌い終えると、メンバーたちはステージをはけ、姿を消していく。

OMONPAKARU

OMONPAKARU

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少し経つと、スクリーンに「Merry Christmas」と表示され、3月3日にミニアルバムのリリース、およびツアー公演「春TOUR2021」が開催されることが発表された。

そのニュースだけでもうれしかったが、驚いたことにツアーファイナルが筆者の誕生日だった。これほどうれしい“贈りもの”はない。そう画面に釘付けになる中、メンバーが赤い衣装に着替えて、再びステージに姿を現した。まさに“デビサンタ”である。

そして、MCであきらちゃんが「ファイナルが新宿BLAZEになったんですけれど、リベンジだよね」と話したことを皮切りに、話題はツアーファイナルの話へと移り変わった。

くるみちゃんが「そうだよね、うちら的には新宿BLAZEでワンマンしたときにすごい埋められたわけじゃなくて、それがすごい悔しくて。いつかリベンジしたいなってずっと言ってたので」と悔しかった過去を打ち明ける中、あいりちゃんも「(前回ワンマンしたときは)2018年の12月だったから、2年半くらい」と付け加えていた。

筆者がデビアンのライブに初めて行ったのが、2019年3月に行われた対バンイベント「40/4man」だ。その頃に比べると今のデビアンは、歌唱力や表現力、そしてパフォーマンス力が一段と向上しているように感じる。今のデビアンなら、リベンジを果たせるはずだと強く思う中、あきらちゃんの「それじゃあ、春のツアーも遊びに来てください。皆さん、よろしくお願いします。それでは後半戦に行きたいと思います」という挨拶を持って、次なる展開へと移っていく。

初期ナンバーから続く、色あせない想い

次のブロックは「覚醒WOW WOW」でスタート。讃美歌「Amazing Grace」を大胆にアレンジしたメロディで、デビアンなりのクリスマスを彩っていく。

覚醒WOW WOW

覚醒WOW WOW

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涙を流した日々に終わりを告げつつ、「譲れない想いがある」「輝け 全身全霊」と歌うメンバーの姿が、先ほどのMCと重なった。リベンジを誓った彼女たちが“歌”という武器で声を上げるからこそ、響くものがあるのだろう。

その後披露されたのは、「MY WAY」。「つまずいても 擦りむいても ただ前に進み続けたい」と歌うくるみちゃんの歌声にグッとくるものがあるのは、“日々、最高を更新する”といった熱い想いがいつだって彼女たちを突き動かしてきたからということを知っているからではないだろうか。

MY WAY

MY WAY

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続く「歪んだ世界がリアリティ」では、時間が過ぎていく様子を、時計の針が進んでいくようなダンスで魅せていたのが印象的だ。それは、この日新木場STUDIO COASTでワンマンを開催するまでの、これまでの歴史を表現しているようにも捉えることができ、どこか感動させられるものがあった。

歪んだ世界がリアリティ

歪んだ世界がリアリティ

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また、曲中にはハモるパートがあるのだが、あいりちゃんの想いあふれる歌声に痺れざるを得なかった。正直、ここのブロックに突入してから、あいりちゃんの表情やダンスがより一層、磨きがかかったように感じていた。しかし、この曲で魅せた伸びやかで力強い歌声からは、いつも以上の気合いが伝わってきたのだ。普段はかわいらしく踊っているあいりちゃんが魅せた“本気”に、心を奪われた瞬間だった。

次の「EMOTIONAL」では、くるみちゃんの「この1年、普通の1年じゃなかったけれどありがとう」「みんな大好きだよ」という涙交じりのコメントに感涙した。

EMOTIONAL

EMOTIONAL

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「いつだって ここから 起死回生 泣いたって このままじゃまだ終われないから」「精一杯 未来へ ただ信じてる」「叫べ 挑め 夢は続いてく」。そう歌うメンバーの歌声が、心にしゅわりと突き刺さったのだ。

さらに「ココロカラ」で畳みかけたのち、「早いもので、次のブロックで最後となってしまいました~」とゆめちゃんのゆるいMCが始まった。

ココロカラ

ココロカラ

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ワンマンをあっさり知らされたため、信じられなかったなどとメンバーが次々と打ち明ける中、あいりちゃんは「目標だったことだったから」「すごい今日はね、この景色観れてうれしいです」とコメント。観客からは温かい拍手が送られていた。

また「寂しいね、次のブロック行きたくないね」と話すと、ゆめちゃんは「でも、行こうと思います」と続け、場を和ませながら「ということで、最後はもちろん、オクタゴンスピーカーを使いたいと思います」と説明。メンバーたちが雑談をする中、オクタゴンスピーカーが下りていく展開に。

定位置まで下りたことを確認すると、かえでちゃんは「はい、ということで最後のブロックに行きたいと思います。そして、ここで突然ですが、今日のワンマンのために新曲を作ってきました!」とコメント。

さらに「ここでしか体感できない素晴らしい空間をこの設備と私たちと一緒に作っていきましょう」「そして、こんな世の中だけど、みんなと一緒に幸せを少しでも感じられたらなと思います」というMCで、新曲「シアワセクラップ」のパフォーマンスがスタートした。

みんなで楽しむ、“最高の時間”

次に披露されたのは「minnadeiko」。「追いかけた どこまでもずっと… キミとなら どこまでも行ける 無限大に」「遠くても 願い届くように 追いかけた 未来 夢 続く 永遠に」と歌うメンバーの姿を見ながら、MCであきらちゃんが話していた言葉がフラッシュバックした。

minnadeiko

minnadeiko

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「春のツアーも遊びに来てください。皆さん、よろしくお願いします」と話していた、あきらちゃん。“皆さん”と確かにそう言っていた彼女は、この日会場にいるファン、それから配信で観ているファンとともに、次なるステップへ挑みたいのだろう。ファンのことを大切にしているグループだからこそ、口にしていた言葉のように感じた。

続いてドロップされたのは、「Flashover」。「乗り越えるんだ 臆病なキセキ 飛び越えて行くから 期待を」「押し寄せる音が 弾ませて行く あの先にある 光へと」と歌うメンバーの姿は、どこか頼もしげに見えた。ワクワク感やドキドキ感であふれる中、私たちファンの期待を越えて、まだ見ぬ世界へ連れて行ってくれるように感じられたのだ。

Flashover

Flashover

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終わってほしくない――。メンバーが魅せる真剣な表情から、そんな想いが感じられたのが、次の「Replay」だ。

Replay

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観客は先ほどまでの激しく沸くフロアとは打って変わり、静かに揺れながら、メンバーたちがダンスパフォーマンスを通して魅せる世界観に静かに浸っているように見えた。

その後、披露されたのは「VS」。遊び心のある彼女たちの“戦い”を繰り広げたのち、「Fever」のインストリミックスが流れ始める。

VS

VS

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そして、「皆さん、これで本当に最後の曲になりました! 最高に楽しんでいってください!」とあいりちゃんが話し、人気曲「Fever」を投下した。

Fever

Fever

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曲中にはかえでちゃんがメインボーカルを歌っているところに、ゆめちゃんがハモるというパートも取り入れられていたのだが、ゆめちゃんのハモリの上手さに圧倒された。この日は会場規定によりコールが禁止だったため、「ゆめ! かえで!」「萌え萌えキュン」の“同期コール”は聴くことができなかったものの、“同期”2人の歌声には痺れるものがあった。

また、マサイする人が続出するフロアからは、“最高の時間をもっとFever(したい)”といった歌に対して、全力で応えているように見えた。

くるみちゃんが語る過去「みんなで悔しい想いもして…」

アンコールを待っていると、来年・2021年12月24日も新木場STUDIO COASTにてワンマンが開催されることが前方のスクリーンにて表示された。その発表に、泣きながら登場するあきらちゃん、かえでちゃん、くるみちゃん。

くるみちゃんは「このワンマンライブが決まったときに、コロナで制限があって。私たちから見た景色も、いっぱいは入ってるけれど悔しかったので、またできるってことでうれしいですね」とコメント。「皆さん1年後もいますよね?」というくるみちゃんからの問いかけに、観客は拍手で応えていた。

そうして「またここにいる皆さんで1年後も新木場スタジオコーストに帰って来ましょう。よろしくお願いします」と締めくくると、あいりちゃんは「ここにいる新しいファンの方とか、前から来てくれているファンの方とか区別するわけじゃないんだけど。くるみちゃんが小学生の頃から応援している人は、くるみちゃんの涙とか成長とか、苦しいものを一緒に成長してきたと思うから」とコメント。

さらに「今日のくるみちゃんの歌っている姿がね、本当にかっこよくて…。『STARLIGHT CIRCUS』の落ちサビ、マジでかっこよくて…」と涙ながらに続けていた。

くるみちゃんは「デビアンより早く新木場コーストでワンマンしたりとか、デビアンより早くメジャーデビューしたりとか。そういうのを見ているので、みんなで悔しい想いもして、一緒に泣きながら話したりとかしてたんですよ」と付け加えると、「スタッフの皆さんにもすごい感謝の気持ちがあるし、こうやっていっつもいっつも応援してくれる皆さんのことがありがたい存在だなって改めて思います。本当にありがとうございました」と感謝の気持ちを口にした。

あきらちゃんも「みんな大好き…」と泣きながら話す中、くるみちゃんの「このアンコールで今日のライブは最後になるので、楽しんでいってください」というコメントで、アンコール1曲目となる「LINK」を披露していく。

私がした“約束”

くるみちゃんがMCで想いを打ち明けたのち、披露された「LINK」。だからこそ「伝わるココロの振動 巻き戻したい瞬間を 重ね 重ねたら 気持ちはひとつになるの」という歌は、より一層、響くものがあった。

LINK

LINK

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曲中には「足並み揃え 遠くまでもっともっと 想像を超えて」といったフレーズも登場する。彼女たちの歌声に合わせて、みんなの心が本当にひとつになっているように感じられた。

そして、最後に披露されたのが「①②③④⑤」。

①②③④⑤

①②③④⑤

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「君が笑えば 明日はくるよ」「僕が笑えば あの場所でまた」と歌い上げたメンバーたちは、曲を通して「“あの場所”でまた」と“願い”を口にしていた。その場所とは、もちろん来年12月24日に行われる新木場STUDIO COASTに違いない。

「ありがとうございました」と挨拶し、最後に自己紹介をして、笑顔で手を振りながら会場をあとにしたメンバー。「皆さん1年後もいますよね?」というくるみちゃんの声がいつまでもこだましているように聴こえた。

言いたくても言えなかった「いるよ!」という返答を、“あの場所”で実際に聞かせてあげたいものだ。

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感想

この日、デビアンが贈ってくれた“プレゼント”。それは、オクタゴンスピーカーを使って演出した、こだわりのサウンドだけではなかった。

もちろん、ミニアルバムのリリースや春ツアーの発表、来年のコーストワンマンのサプライズなどもうれしかったが、メンバーの歌唱力、表現力などが一段と向上していた、彼女たちの成長を感じることができたことが何よりもうれしかった。

彼女たちは1年後、どのようになっているのだろうか。今からとても楽しみだ。