ミュージック バンク

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感性に訴えてきた楽曲を、ちゃんさきセレクションでお送りする音楽ブログ。独断と偏見で綴っています。

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【On the treat Super Season】“おすし”の旨味をご堪能あれ!

病みつきになるハードコアなサウンド、クセになる歌詞、個性的なメンバー、魅せるパフォーマンス、それから多幸感に満ちたフロア――。

どこをどう切り取っても魅力にあふれている、アイドル・On the treat Super Season(通称:OSS。おすし)に、いま夢中である。

今回は、そんなおすしについて自由に語っていきたい。

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昨年のとある夏の日。“おすしハードコア”という謎めいたワードをコンセプトに掲げ、彗星のごとく現れたおすし。

グループ名を表す“おすし”、それから音楽ジャンルのひとつである“ハードコア”といったふたつのワードを掛け合わせることによって生み出されたその造語からは、まるで“おすしをはじめとする新たなムーブメントを作っていきたい”と言っているかのような、プロデューサーの熱い想いが感じられた。

そして、そんなプロデューサーの意気込みや期待に応えるかのように、クリエイターたちが思うそれぞれの“おすしハードコア”を表現しているように感じたのが、デビューEP『OSS : first flash paranoia』だった。

このデビューEPでは、1曲目に収録された「shake it now!!!!!!」から気合いの入った音の洪水が押し寄せてくる。そして、そのまま「SuperShow」「heartbeat」へとバトンタッチ。悪戯に微笑む重厚なサウンドで心を揺らしていく。

続く「brand new days」は、縦ノリビートから始まるイントロ、それからお経を彷彿とさせるキャッチーな早口言葉や、ギターソロからのスラップベースを華麗に響き渡らせるパートも挟む、筆者お気に入りの1曲だ。

その後は、おすしへの愛を遊び心たっぷりに告げる「SUSHILOVE」。そして、“これから”への決意みなぎる「RUN」で締めくくられるのだが、サウンドはもちろん、ワードセンスが炸裂したこだわりが詰まっているように感じる歌詞も、おすしの魅力のひとつだと思うのだ。

それぞれ異なる色を放つ、バラエティ豊かなハードコア作品が揃う同EP。未知のコンセプトでありながら、制作陣の妥協や迷いをいっさい感じさせない。それどころか、彼らの激しく燃え上がる創作魂がひしひしと伝わってくる。そんな想い想いの“おすしハードコア”が表現された、素敵な作品のように感じたのだった。

 

そんなおすしの魅力がいちばん輝いているのは、やはりステージの上だと思っている。

現場では、サウンドと歌詞が堪能できるだけでなく、パフォーマンスや表情といった、サブスクにはない魅力も感じられるからである。さらには、その日によって歌声やMCで伝えたいことなども変わってくる。それは、コンビニで買って食べるよりも、お寿司屋さんでいただいたほうが美味しく感じるのとどこか似ているだろう。

メンバーは、天ちゃん(海老原 天)、みらいちゃん(小熊みらい)、にいなちゃん(仁木 新菜)、まなみちゃん(まなみ)、麦ちゃん(麦)、せなちゃん(結凛せな ※読み:ゆいり)の6人。

一人ひとりの個性も魅せ方も異なる魅力的なメンバーが揃っているあまり、目が足りなくなるなんてことも少なくない。思わず何度も“おかわり”したくなる魅力が、そこにあるのだ。

 

そして、ファンも温かい人が多いように思っている。例えばそれは、同じプロデューサーが運営しているアイドルグループ・PRSMINとおすしがコラボしたライブ・プリズム寿司、それから生誕祭で感じることができるだろう。

振りコピをしながら、他の人に手が当たってしまったときはちゃんと謝罪する。MCでメンバーが何か語ってくれる際は、後ろをいったん振り返り、周りの人に配慮しながらしゃがむ人の姿も見られるなど、周囲への心遣いも忘れない。

“当たり前”に見えて、これができていない人は、フェスなどで散見されるだろう。しかし、そうしたファンの心配りもあって、アットホームな空間をより快適に楽しむことのできる遊び場が作られているように感じている。

また、楽しみ方もみんな自由だ。振りコピをしている人もいれば、楽しそうに身体を揺らしながら聴いている人、推しジャンしている人もいる。一人ひとりが自分なりの楽しみ方で一瞬一瞬を噛みしめている。そんなフロアの様子からは、幸せを感じることができるだろう。

 

デビューしてからもうすぐ7ヶ月が経とうとしているおすし。およそ7ヶ月という短さにも関わらず、彼女たちの成長は凄まじい。

それは、次々とリリースされていく「burst」や「stay glow」、「NeverNever」や「moving」、それから「signal」などの新たな曲を披露するたびに感じることができるだろう。歌い方が上達していたり、表情が豊かになっていたり、ダンスも上手くなっていたりと、そのパフォーマンスだけでも着実に磨きがかかっているのだ。

そんな魅力たっぷりなおすしを、これからも応援していきたい。

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