ミュージック バンク

ミュージック バンク

感性に訴えてきた楽曲を、ちゃんさきセレクションでお送りする音楽ブログ。独断と偏見で綴っています。

MENU

【岡崎体育『SAITAMA』】16,000人集客! “夢のたまアリ”の登竜門に挑む

夢に向かって頑張っている人はかっこいい。それでいて応援したくなる。

岡崎体育もそんな一人である。

“いつかはさいたまスーパーアリーナで口パクやってやるんだ 絶対”

2016年にアルバム『BASIN TECHNO』でメジャーデビューを果たした、シンガーソングライター・岡崎体育

京都出身の彼は、自らの音楽スタイルを「盆地テクノ (英訳:BASIN TECHNO)」と名付け、自身のブログで「同じ曲でも、何回見ても楽しんでもらえるように少し変えたり足したりするのが盆地テクノ流。そこを怠れば盆地テクノじゃない」と説明している。

taiiku-cawaii-japan.hatenablog.com

そんな彼は、同アルバム1曲目に収録された「Explain」で、“いつかはさいたまスーパーアリーナで口パクやってやるんだ 絶対”と自身の目標をしっかり曲に入れ込んでいる。

それだけでなく、ライブを開催するたびに、彼はMCで何度もその夢を力強く叫んできた。

夢に向かって着々と努力してきた岡崎体育

そんな彼は、自身の夢を叶えるために着々と努力してきた。

楽曲「潮風」がアニメ「舟を編む」のオープニング主題歌に抜擢される他、「ポーズ」「キミの冒険」「ジャリボーイ・ジャリガール」の3曲がアニメ「ポケットモンスター サン&ムーン」の主題歌に次々と起用された。

また、「MUSIC VIDEO」のMVが第20回文化庁メディア芸術祭で「エンターテインメント部門 新人賞」を受賞した他、子ども向け教育番組「天才てれびくんYOU」へのレギュラー出演や、自身がMCを務めるバラエティ番組「テンゴちゃん~土曜深夜の辺境レボリューション~」の放送もスタート。

そうして夢に向けて頑張ってきた岡崎体育は、昨年の“体育の日”にずっと公言してきた長年の夢が叶うときがやってきたことを発表したのだった。

岡崎体育の夢が叶う瞬間をともに見たい

今年の6月に岡崎体育さいたまスーパーアリーナでワンマンライブを開催するというニュースを見たとき、これまでMCで何度もめげずに発言している姿を目にしてきただけに、私は自分のことのように、うれしくてたまらなかった。

絶対に彼の夢が叶う瞬間を一緒に見たい。そう思った。

さまざまな強い想いが感じられたアルバム『SAITAMA』

そんな中、アルバム『SAITAMA』が1月9日にリリースされた。

今回は前作のアルバム『XXL』とは異なり、事前に新曲のMVをいっさい公開せずにアルバムの発売を行った岡崎体育

自身のTwitterでも何度か力強く発言しているように、CDを売って、オリコンランキングで1位を取るという、決してブレることのない強い意志が感じられた。

また、岡崎体育といえば、“面白い”というイメージが脳裏をちらつく人が多いと思うが、そのイメージを覆したかったのではないだろうか。

単なる“笑い要素”だけでは終わりにしてほしくない。メロディへのこだわりや、独特な歌詞の表現方法などの魅力をふんだんに詰め込んだ、彼の“音楽家としてのプライド”を受け止めてほしい。

そんな想いが感じられたとともに、そこにアルバムリリース前にMVを出さなかった理由がある気がした。

どの曲も違ったテイストに仕上がっており、それぞれ異なる色が際立つ、聴きごたえがあるように感じたアルバム『SAITAMA』。

今回は、全アルバム収録曲について、独断と偏見で書いていきたいと思う。

アルバム『SAITAMA』全12曲レビュー!

1.「No Touch Service Ace」

宇宙から舞い降りてきたかのようなサウンドが特徴の同曲。和訳すると、“触ってはいけないサービスエース”だろうか。相手が返すことのできないほどの良いサーブを打たれたときの動きを、敢えてスローカメラで再生したもののようにも聞こえる。そこからの次曲「からだ」へのバトンタッチがスムーズ。

 

2.「からだ」

岡崎体育が自身の公式Twitterで「MV公開した『からだ』って曲、ドラムビートとベースの音をとても時間かけて音作りしました。自分が納得いくまで何回も試行錯誤して音を作った。結果、俺が大好きなゴッリゴリのブリンブリンの超気持ち良い低音ができた。と俺は思ってる」と説明しているように、ラップと重ためなビートが特徴的。

クリティカルヒットオンザヘッド”というラップから始まるが、前曲の「No Touch Service Ace」で相手がサーブした球が頭に当たり、呆然とした状態を1曲目で表現したのち、2曲目となる「からだ」でこみ上げてくる想いを表現しているのではないかとも考えた。

また、“岡崎体育ってバンド”と歌っているのがおもしろい。楽曲「FRIENDS」では“バンドざまぁみろ”と歌ってきただけに、自身を“バンド”と呼んでいるのが意外に見えた。

ただ、同曲では“さいたまが俺を呼んでいるんだ”や、“つまんねぇシーンは捨てろ GET AWAY”とロックスピリットにあふれているだけに、自身のことを“バンド”と呼んでいるのはわからなくもない。そんな肩書きにとらわれない点も岡崎体育の魅力のように感じた。

 

3.「PTA」

“PTAの会長”の「俺」と“PTAの会員”である「君」との不倫を描きつつも、そんな自分が「妻」に監視されているというシュールさも取り入れた楽曲。R&Bやファンクの要素も混じったニュージャックスウィングのリズムが印象的。

 

4.「弱者」

はみ出ることが怖いあまり、本当の自分に鍵をかけ、みんなと合わせながら生きている“偽りの自分”へのもどかしさや、自分に対する弱さを描いている曲のように感じた。それでも、諦めずに一歩踏み出す勇気を持ってほしい。そんな想いが込められているように感じた。前曲「PTA」の延長線のようなリズムも印象に残りやすい。

 

5.「なにをやってもあかんわ」

アップテンポなサウンドとは裏腹な投げやりな歌詞が印象的な楽曲。“もうなにをやってもあかんわ”と開き直っているのが逆に潔さを感じさせる。“もう一体全体 なんなんだ もういっそ一生 寝たろかな”と歌ったあとに次曲「確実に2分で眠れる睡眠音楽 (Interlude)」へと持ち込んでいるのが抵抗なく受け入れられる。

 

6.「確実に2分で眠れる睡眠音楽 (Interlude)」

波のようなサウンドも含まれ、疲れたときに癒しを与えてくれそうな1曲。ただ、睡眠にいざなう楽曲というよりも、瞑想や何か集中したいときに適した曲という印象。何かアイディアをひねり出したいときにも効果が期待できそう。

 

7.「Calculated」

前曲が“睡眠音楽”だとしたら、今回は“目覚めの1曲”。次々と変調していくサウンドの中に突然パンチの効いた叫び声が響いたかと思いきや、今度はゆったりとした口調で語るそのギャップに驚かされる。

そして、タイトルを和訳すると“計算済み”になるのだろう。“30歳になるまでにさいたまスーパーアリーナでワンマンライブを開催する”というかねてからの目標を掲げていた岡崎体育は、その期限を全て“計算”したのだろう。そのストーリーをフィクションにし、曲にしたものなのだろうか。

また、“全部問題ない 何も問題ない”と自分自身を鼓舞しているようにも聴こえる同曲は、5曲目の「なにをやってもあかんわ」と対照的になっているのもおもしろい。

 

8.「Okazaki Unreal Hypothesis」

どこか謎めいた音色でスタートする楽曲。曲名を和訳するならば、“岡崎(体育)の信じがたい仮説”になるのだろうか。“それらが汝を構築するファクターぞな”と最後のほうで歌っていることから、これは実際に岡崎自身を指している曲のように感じた。

 

9.「Jack Frost」

イングランドに古くからまつわる伝承・フォークロアに登場する霜の精霊“ジャックフロスト”をそのまま題材にしたのだろう。雪がこんこんと降っているようなメロディーの中描かれる、情景描写が美しい。

 

10.「私生活」

大学卒業後、音楽への夢をあきらめきれずに、地元のスーパーでアルバイトをしながら自主制作などを行っていた岡崎体育。彼が店員として働いていたからこそ描ける人間模様もあるのだろう。日常生活の中で見つかる小さな幸せを繊細に感じ取り、描写したような1曲。

いつかのワンマンで岡崎体育さんが同曲を披露してくれたのを覚えている。初めてながらものすごく感動したこともあり、私はアルバムの中で一番気に入っている。

 

11.「龍」

作った本人も大好きだという同曲。

賢明に音楽と向き合う岡崎自身の姿を、時に“龍”になぞらえ、巧みな想像力を用いて描いたようなバラード作品となっている。ピアノのロマンチックな音色が美しく、音楽への“愛”が感じられた。

 

12.「The Abyss」

和訳すると“奈落の底”になるだろうか。“誰かの記憶の奈落に潜むように ここに立つ 僕はここに居た”という歌詞から、岡崎体育はいつでもリスナーの心の支えになっていたいという気持ちで同楽曲を作ったのだろうか。

徐々に光が灯されていくような、明るさが染み渡る曲調が特徴的な同曲には、どこか感動させられた。

「まだ夢は叶っていません。ここからが本当の勝負です」

岡崎体育は、自身のブログで「僕にとってさいたまスーパーアリーナは夢の場所です。開催まであと半年くらい。全身全霊をかけて準備をして、チケットを完売させるために泥臭く告知をします」

「まだ夢は叶っていません。ここからが本当の勝負です。絶対に16,000人のお客さんを集めます。今涙が止まらない。くそう。ダサいし別に書かなくていいよそういうの。でも涙が流すほどの夢が僕にはある。応援してくれる皆が見せてくれる夢がある。チケット完売させるために、ライブ開催日前日までがむしゃらに宣伝するし告知します。絶対に、絶対に成功させます。16,000人を集めます」

さいたまスーパーアリーナワンマン。タイトルは『BASIN TECHNO』にしました。がんばれ岡崎体育。きみならできるよ」と綴っている。

taiiku-cawaii-japan.hatenablog.com

16,000人集めて初めて岡崎体育の夢が叶う。絶対に集めてほしいと思ったとともに、さいたまスーパーアリーナのチケットが当選できたことをうれしく思います。

f:id:k_cat51alom:20190110204443j:plain

岡崎体育さんを応援したいというその一心で購入!

打首獄門同好会、今回は“何かが違う”!? 初の年内CDJ【CDJ18/19 ライブリポ】

年越し音楽フェス・COUNTDOWN JAPANの2日目となる12月29日、“生活密着型ラウドロックバンド”打首獄門同好会が登場。持ち味であるパワフルなサウンドとゆるい歌詞で会場を沸かせた。

ゆるさと力強さのギャップがたまらない!

2004年に結成した彼ら。7弦ギターを弾きこなす“会長”こと大澤敦史と、5弦ベースをはじくjunkoが生み出す重たくアグレッシブなサウンドが一つの魅力となっている。

また、そんな豪快なサウンドとは裏腹に、肉や魚、ラーメンなどの食べ物や、きのこの山たけのこの里うまい棒などのお菓子を題材にした楽曲をリリースしている他、お金が欲しいという願いや、お風呂に入れて幸せという気持ちを率直に歌い上げた生活感あふれるゆるい歌詞が人々の心を惹きつけてやまない。

2018年最後の“肉の日”は、“あの曲”でスタート!

2018年は彼らにとって“激動”の年だったのではないだろうか。

楽曲「布団の中から出たくない」のMVが中国で1,000万回以上の再生回数を記録したというニュースでスタートし、3月に行われた日本武道館公演もソールドアウト。大成功を収めている。さらには、junkoさんが還暦を迎えたという衝撃の事実が明かされたことでも注目を集めた。

そして、最後の“肉の日”となったこの日は、「ニクタベイコウ!」でスタートを切った。打首獄門同好会のライブでは、毎回、前方のスクリーンに歌詞が表示されるということもあり、初めてだと話していた観客も2番に入る頃には笑顔で歌っていた。

“お年玉ソング”をプレゼント!

その後、「改めまして、こんにちは。打首獄門同好会です」と挨拶すると、「さっそくですが、みなさんと一緒にコールアンドレスポンスなんてさせてもらっていいでしょうか?」と次曲「カモン諭吉」に繋がるコールアンドレスポンスがスタート。

そして、お年玉を思わず想像してしまう同曲で観客を大いに笑わせると、今度は「きのこたけのこ戦争」へとバトンタッチしていく。

続くMCで「2018年も終わりますね。みなさんにとって2018年、どんな年でしたか?」と問いかけた大澤。「だいたいOKです!」と曲名を叫ぶファンの姿もあり、大澤は笑いながら2018年を振り返った。

武道館ライブやその後のMVについて話したのち、「すべてあの人のニュースでバズって持っていかれました。打首、スペースまで打つと予測変換で『還暦』って出てくるから」と微笑む。

junkoへの声援が飛ぶ中、「2019年、どんな年にしたいでしょうか? なんでもいいと思うんです。まず声に出すこと。そしたら、自分なりの幸せというのがそこに待っているかもしれません」と観客に向けてメッセージを送った。

「そばがなければ、ラーメンを食べればいいじゃないか!」

そして「はたらきたくない」「布団の中から出たくない」を続けざまに披露すると、「昨年、おととしと出させてもらって、年明けじゃないの、今年が初めてなんですよ」と大澤はうれしそうに明かす。

続いて「今年は大みそかの話ができる。食べ物の歌はいっぱいあるんだけれど、そばの歌はまだないんだよ」とコメントし、「昔、えらい人が言いました。そばがなければ、ラーメンを食べればいいじゃないか!」と観客を盛り上げていく。

また、「カップ麺の歌とかいかがでしょうか? 普通盛りではいかがでしょうか? 答えはノー。1.5倍ではいかがでしょうか? 答えはノー。サイズは“MAX”くらいがいいんじゃないでしょうか!」と「YES MAX」を投下。

その後は「みんながラーメン好きなのはわかった。年越し二郎に連れてって!」と「私を二郎に連れてって」へと紡ぎ、「2018年本当にありがとうございました。2019年もみなさんにとって良い1年になりますように。大豊作を願いたい」とラストナンバー「日本の米は世界一」を披露し、場を後にした。

凄まじい熱狂とともに締めくくったライブ

その日のTwitterで、打首獄門同好会は「COUNTDOWN JAPAN打首獄門同好会のライブ終了〜! GALAXY STAGEに集まってくれた皆さんありがとう〜! まさかのこの1万7千人キャパ大会場が入場規制、ビックリですよマジありがとうな…でも入れなかった人たちゴメンな… とにかく声の圧が凄まじかったからもう、見てくれコレ。鳥肌立つわこんなん」と綴り、この日の動画も公開している。

数日前まで元気だったが、風邪を引いてしまい、まさに“布団の中から出たくない”状態だった。
日常で思ったことをそのまま曲にしてしまう打首獄門同好会に、改めてすごいなと布団の中で思ったのでした。みなさんも体調には気をつけてください。

f:id:k_cat51alom:20190106091902j:plain

今年もCDJに参戦!

KANA-BOON、夢と希望が詰まったバトンをパス!【CDJ18/19 ライブリポ】

ロックバンド・KANA-BOONは、年越し音楽フェス・COUNTDOWN JAPANの最終日となる12月31日に出演し、立て続けに披露したダンスチューンでフロアを揺らした。

かねてからの夢を叶えた楽曲で、勢いよくスタート!

リハーサルから「クラクション」「ウォーリーヒーロー」と、ロックスピリットあふれる楽曲を披露したKANA-BOONは、「シルエット」で元気よくキックオフ。

一歩前進した彼らを見てほしいという願いを込めて、“いっせーのーせで踏み込むゴーライン”というフレーズが含まれているこの曲でスタートを切ったのだろうか。デビュー5周年イヤーを記念し、5シーズンにわたり、5作品の発表と5つのイベントを開催する企画を展開しているKANA-BOONは、確実に進化している。

また、同楽曲でアニメ「NARUTO」とタイアップしたいというかねてからの夢を叶えただけに、彼らにとって思い入れが強い曲に違いない。

KANA-BOONなりの“応援歌”で、観客にエールを!

そして、そのまま「ディストラクションビートミュージック」へと持ち込み、気晴らし(distraction)にふさわしい“アッパーなビートに合わせて”観客を躍らせた。

続いて披露したのは「Fighter」。彼らなりの応援歌で観客にエールを届けると、「KANA-BOONです、よろしくお願いします! 2018年最後のライブになります」と元気よく挨拶。今度は「彷徨う日々とファンファーレ」へと持ち込んだ。

逢いたい人に逢えない切なさを描きながらも、最後は主人公が自分の心に従うことで、聴き手にハッピーエンドを想像させる同楽曲。自分らしい選択をしてほしい。そんな想いを伝えたかったのだろうか。

その後は、“夢を信じれば叶う”という想いが詰まった「結晶星」、お正月ナンバーにふさわしい「盛者必衰の理、お断り」、インパクトが強い「フルドライブ」を立て続けに披露。

途中、ボーカルの谷口鮪は、ギター・古賀隼斗やベース・飯田祐馬と仲良く向かい合いながら演奏する姿もあり、ファンからは歓声が飛び交った。

谷口が「俺らのテーマソング」と話した“あの曲”も披露!

MCで谷口は「フルドライブのサビ、俺、何言ってるのかわからなくなって(笑)」と興奮していた様子も明かしながら、「新曲やってもいいでしょうか? 俺らのテーマソング」と新曲「ネリネ」を披露した。

ネリネ」については、過去に書いたこの記事を読んでみてほしい。

musicbank.hatenablog.com

「嫌なことを忘れるまでに行かなくても、乗り越えられたら」

その後は、“チャーハンの曲”で知られる「ないものねだり」を披露。“COUNTDOWN JAPAN”のコールアンドレスポンスが沸き起こり、「すげぇみんな綺麗な声をありがとうございます」と谷口は大合唱に感動していた。

続くMCで「たぶん今年みんなもいろんなことあったと思うけれど、嫌なことを忘れるまでに行かなくても、乗り越えられたら。みんなの生活がちょっとでも華やかになればいいなぁと思います。来年もライブいっぱいするから」と2018年を振り返りながら、メッセージを送った。

そして、「残りの体力をバトンに乗せて」という言葉とともにラストナンバーを飾ったのは、「バトンロード」。「BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」のオープニングテーマに起用されている同曲で、メンバーが観客一人ひとりにバトンを託すと、背を向けながら拳を突き上げ、場を後にした。

KANA-BOONの今後の活動にも期待!

公演終了後、谷口は自身の公式Twitterで「ライブ納め、アースはやはり圧倒的! 来年もこのステージに立てるように、1年頑張ります! 今年出会ってくれたみなさん、今年も応援してくれたみなさん、どうもありがとうございました。2019年はますます気合い入れて活動しますので、楽しみにしててください それでは、良いお年を!」と綴っている。

「シルエット」で始まり、「バトンロード」で終わったKANA-BOON。「NARUTO」はどれだけ彼らに力を与えてきたのかわからないが、彼らにとって思い入れのあるものであることに違いない。

前進を止めることなく成長し続けるKANA-BOONを、これからも応援していきたい。

f:id:k_cat51alom:20190102194259j:plain

私のロックの原点は、KANA-BOONでした

miwa、成長した姿で飾った“デビュー8周年イヤー”!【CDJ18/19 ライブリポ】

年越し音楽フェス・COUNTDOWN JAPANの開催2日目となる12月29日、シンガーソングライター・miwaは姿を現した。

こんなにかっこいいmiwaちゃんを私はこれまでに見たことがない。そう思った。

ベストアルバムをリリースする他、3つのイベントを駆け抜けたmiwa

2010年にメジャーデビューを果たしたmiwa。

そんな彼女はデビュー8年目となる2018年、ベストアルバム『miwa THE BEST』をリリースした。

さらには、日本武道館にて「miwa live at 武道館 “We are the light ~38/39DAY~”」を開催した他、アコースティックギター1本で挑んだ弾き語りライブツアー「miwa acoustic live tour 2018 "acoguissimo 4"」や、ライブツアー「miwa concert tour 2018-2019 ”miwa THE BEST”」を行うなど、2018年は大きく3つのイベントを達成している。

髪をバッサリ! ショートヘアにしたことでも話題に

また、彼女のトレードマークともいえるロングヘアーをばっさり切ったことでも注目を集めた。

自身の公式ブログでは「人生一番長い髪から一番短い髪へ。初ショートヘア(笑)」と綴っており、デビューから9年連続出演している夏の大型フェス・ROCK IN JAPAN FESTIVALに合わせて髪を切ったという。

“新生miwa”、“あの曲”でキックオフ!

そんな忙しい1年を駆け抜けたmiwaはこの日、タオルを掲げながら登場。黒いノースリーブに白いパンツ姿という格好で姿を現し、さっそく「chAngE」でスタートを切った。

ショートにしたことで「見た目も気持ちも生まれ変わったよう」だとも明かしていたmiwa。笑顔で歌う彼女を見ながら、観客一人ひとりに彼女が彼女らしく走り出した新しい姿を見てほしいと伝えているように感じた。

そして、次曲「Faith」へと繋げていく。“新生miwa”になったことで、彼女は“未来に最上級の期待(を)描い”ているのかもしれない。これからも、彼女の“信念”を持ち続けていてほしいと思った。

その後、miwaは「みなさん、楽しんでいますか? miwaです」と笑顔で挨拶。観客も元気いっぱいに彼女に応えると、男子、女子のコールアンドレスポンスが始まった。

会場の熱気がハンパない! miwaも思わず笑顔に

また、「みんなでタオルを」というmiwaの掛け声に合わせて観客も一斉にタオルを掲げ、「君に出会えたから」にバトンタッチすると、「ありがとうございます。みなさんの盛り上がりが圧倒的でめちゃめちゃ楽しいです! 今年のみなさん、ちょっと半端ないんじゃないですか?」と満面の笑みを浮かべる。

続いて「COUNTDOWN JAPAN、夏のROCK IN JAPAN FESTIVALと本当に楽しみにしていて」と目を輝かせた彼女。自身のブログでも「毎年とても楽しみにしている年末の締め括りライブ。今年はたくさんライブをやった1年だったので、なおさら楽しみ」と明かしていたその想いを弾けさせた。

「これから私が書く曲も、何か少しでもみなさんの光になれたら」

さらに、「2018年、今年はベストアルバムを出すことができました」とベストアルバムについて説明し、「ROCKIN'ON JAPAN」編集長の小栁大輔氏が3つのイベント全てに密着してくれたことにも感謝の気持ちを述べた。

そして「おかげさまで良い1年になりました。こうやってみなさんと出会えるのも楽しみにしてきました。これから私が書く曲も、何か少しでもみなさんの光になれたら。心を込めてベストアルバムの中から披露したいと思います」と人気曲「441」をはじめ、「ヒカリヘ」「We are the light」を続けざまに披露。

「We are the light」では、切れ味のいいダンスも披露し、声を張り上げながら観客一人ひとりに向けて力強く光を灯していくmiwaの姿を見た。私はこんなに力強いmiwaちゃんを見たことがない。MCで彼女が伝えていた想いも伝わってきたと同時に、感動した。

そんな中、miwaはデビュー曲「don't cry anymore」の弾き語りを披露し、最後を飾った。

2019年のmiwaも期待!

この日、miwaは自身の公式ブログで「例年にも増してものすごい盛り上がりで会場の熱気がすごかったー!! 私もどんどんテンションがあがり、最高の締め括りになりました」「We are the light、気持ちよかったな。今年はこの曲にたくさん力をもらったし、力を込めてきた」「don't cry anymoreの弾き語りも。アコギッシモツアーを47都道府県まわり終わった年にふさわしい気がした。ベストアルバムを出した年にふさわしい、デビュー曲の弾き語りだったと思う」「2019年も、成長&進化した姿を見せられるよう精進します」などと綴っている。

これまで私は弾き語りで響かせる彼女のパワフルな歌声に魅了されてきたのだが、今回はそれだけにとどまらなかった。圧巻のパフォーマンスを披露した“新生miwa”に、これからも期待したい。

f:id:k_cat51alom:20190102091608j:plain

CDJ18/19に参加!

ドラマチックアラスカ、一皮むけた姿で観客を魅了!【CDJ18/19 ライブリポ】

年越し音楽フェス・COUNTDOWN JAPAN の最終日となる12月31日に出演したロックバンド・ドラマチックアラスカは、自身の気持ちをストレートに表現し、観客の心をわしづかみにした。

CDJのために5キロ減量! 気合い十分なヒジカタナオト

この日のために5キロ痩せてきたと前方に設置されているスクリーンについて説明し、気合い十分な様子を見せていたボーカル・ヒジカタナオト。

自身のTwitterでも「食事制限と日/10kmランニングで11月から5kg落とした。自分に自信が付いたし、体調も良い。帰ってこれたCDJ、最高な締めくくりをする」「今日も練習して走ったし酒は飲まない、頑張ろ」などと意気込んでいた。

悔しさをにじませたヒジカタ「ドアラ懐かしいとか言わせねぇから!」

そうして元気よくスタートした彼らだったが、MCでは仲良くしていたアーティストが彼らよりも先に売れていったことに対する悔しさをにじませた他、彼らの過去にばかり触れてくることに関して「ドアラ懐かしいとか言わせねぇから!」とロックスピリットを爆発。さらには、辞めようと思ったこともあったと打ち明け、ヒジカタは涙を流した。

そんな中、ラストナンバーを飾ったのは「TEPPEN」。こみ上げてくる気持ちを涙ながらにぶつけ、悔しさも悲しさも全てを燃やして観客を盛り上げていた。

観客はヒジカタの熱い想いを受け止めながら、一人ひとりがそれぞれたのしむために盛り上がっているわけではなく、ドラマチックアラスカに向けてエールを送るかのようにみんなと一丸になって沸騰していた。

これほどまでに熱いステージを私は今まで見たことがない。すごく感動した。

「帰って来れましたやったね楽しいねだけで終わりたくない」

また、ヒジカタは昨年までは言葉にできなかった悔しさを、今回は自分の気持ちと正面から向かい合いながら、素直に言葉に表していた。

そんな一皮むけたような、新しい彼らの姿を見ることができたと同時に、「クソッタレセカイ」も「夢現」も「人間ロック」も、この日披露した楽曲は全てヒジカタさんの“今”の気持ちを描いているようなセットリストのように感じた。

彼らはこれからも“無理”だと思う限界を越えて、“最高な存在 (THE ONE)”になるまでこれからも成長し続けるに違いない。

“てっぺん”を取るまで音楽と向き合い続ける彼らを、これからも応援していきたいと思った。

公演終了後、ヒジカタは自身のTwitterで「何もかも下手くそやけど、下手くそなりに感情と本気だけを幕張メッセに置いてきた。受け取ってくれたみなさん本当にありがとうございました。2019年絶対売れるからな。見とけや」と綴っている。

クイックレポートを書くのはあなた。少しでも良いと思ったら広めてもらいたいとも言っていたドラマチックアラスカ。

頑張ってほしい。そんな想いから、私はどうしてもこれを書かずにはいられなかった。

f:id:k_cat51alom:20190101160238j:plain

今年もCDJ18/19に参加!