ミュージック バンク

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感性に訴えてきた楽曲を、ちゃんさきセレクションでお送りする音楽ブログ。独断と偏見で綴っています。

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コロナ渦に見る、マキシマムザ亮君の“変わらない”カッコよさ

変わってゆくものの中にある、変わらないもの

今でも感染拡大が続いている、新型コロナウイルス。コロナ渦に巻き込まれてからというもの、マスクが外出する上での“必需品”となったり、ソーシャルディスタンスを心掛けるようになったりと、私たちの日常の多くが変わっていったように感じている。

私たちは変わってゆく世の中に必然的に適応しなければならなくなった。それに膨大なストレスを感じる人も数多くいる中、マキシマム ザ ホルモンはさまざまなカタチで人々を楽しませるエンタメコンテンツへと昇華させてきた。

例えばそれは、全席・顔面指定席ライブ『面面面~フメツノフェイス~』から感じることができるだろう。同ライブは、腹ペコ(※ファンの呼称)が応募フォームに記載された、遊び心あふれるさまざまな“面カテゴリー”と自分の顔を照らし合わせてから抽選に挑む必要があった。マスク必須、声出しNGという感染予防対策をきっちり守りながらも、それぞれの“面カテゴリー”ごとに持参可能だった“簡易的な楽器アイテム”を鳴らすことで、自分たちが楽しんでいる様子をアーティスト側に伝えることができたのだ。まさに、コロナ渦だからこそ生まれた楽しみ方だと言えよう。

さらに、コロナ渦で働く腹ペコたちのお店を応援すべく“腹ペコえこひいき加盟店”でいち早く販売された『ESSENTIALS』も、まだ記憶に新しいだろう。現在の“エッセンシャルなグッズ(必需品)”であるマスク、2号店・コロナナモレモモのラストシングル、そして“腹ペコえこひいき加盟店”で使用できるクーポンをたっぷり詰め込んだ『ESSENTIALS』もまた、コロナ渦だからこそ試みることのできた“新たな挑戦”のひとつである。

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そして、このような独創的なアプローチは、昔から変わっていない。マキシマムザ亮君は、これまでも『これからの麺カタコッテリの話をしよう』で漫画とCDをセットにした“書籍”として販売したり、『Deka Vs Deka~デカ対デカ~』ではコッテリ作り込まれたゲームをクリアしない限り、中身の映像までたどり着くことができないという、亮君のセンスとユーモアが炸裂した“ライブDVD”を作っていたり。“音楽”の常識を突き抜け、さまざまなカタチで腹ペコたちを楽しませてきたのだ。

そうした亮君の“変わらないもの”は、楽曲からも感じることができる。2004年にリリースされた「ロック番狂わせ」では、「HEY!ロックバンド どれが売れ どれが廃れる? もうどうでもいい」、「HEY!ロックバンド なにが優れ なにが劣る? そんなんどうでもいい」と歌っているのだ。人の評価に振り回されることなく、“自分”を信じて突き進んでいる姿は、今も昔も変わっていない、そのままの亮君を感じることができるだろう。

亮君は、先日読んだインタビュー記事でも、数字ではなく“本当のいいね!”をもらうことの大切さを語っていた。中には、他人の評価が自分の基準となってしまったり、次々と変わってゆくものに振り回されてしまう人もいるが、ブレない“自分軸”を大切にしているからこそ、亮君はカッコいいのだろう。

変わってゆくものの中にある、“変わらないもの”。そこにこそ、亮君の“最大の魅力”が詰まっているように感じるのだ。最高に“ロック”な亮君、そしてホルモンが描く“これからのストーリー”も楽しみで仕方ない。

 

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